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ダキニ天様とお稲荷さんの不思議でありがたい話

ダキニ天様とお稲荷さんの不思議でありがたい話

皆様、こんばんは。ツアー準備などで新しい記事の執筆が遅れておりますが、お許しください。

本日はツアー後にあった、豊川稲荷東京別院さまでの少し不思議でありがたい思い出を語りたく存じます。お礼参りの意味や、神仏とのご縁を深くするヒントも考察してみましたよ。

いずれも、私個人の感性で語ることではありますが、よろしくお付き合いくださいませ。

 

▼目次

 

(初稿:2019年5月30日)

 

豊川稲荷お礼参りの不思議な話

私がその経験をしたのは、豊川稲荷東京別院さまへ、ツアー後にうかがった時のことでした。

豊川様のご祈祷は非常に人気がありますが、お願いごとの他にも、「奉恩礼」といって、お礼を申し上げるための項目があるのです。今回はこの奉恩礼を第一に、身体堅固やなども祈っていただきました。

受付の後、控室で時間を待っていたところ、ご祈祷の準備だったのでしょう、奥から太鼓の音がしました。同時に、窓の外に見える中庭へ、すごい数のご眷属が集合してきたのが分かりました。

皆、お仕事のときになると集まるんだなあと、感心しながらお茶をすすっていると、今度は机の上にも白狐が一匹やって来て、座り込んだままこちらを見ていました。

目でハッキリ見えるというよりも、こうした光景が次々に頭に入って来るんですね。やはり特別に清められた空間では、外よりも見えないもの(特に善いもの)を感じ取りやすくなるのかもしれません。

今回、この白狐が現れた理由はよく分かりませんでしたが、彼らなりに人間への好奇心があることは分かりました。おそらくは人間が話かけに来たから、相手をしてくれようとしていたのでしょう。

御祈願は、いわば神仏にお仕事をお願いに行くようなものですけれど、お礼参りは神仏に人間の気持ちを伝えること、それ自体が目的ですよね。

私たちから神仏や御眷属に心を向け、それに神仏が応えてくれる幸運が重なれば、そこから始まるご縁もあるのではないかと思いました。

 

御眷属と観音様のありがたい話

ご祈祷の準備が整ったところで、お寺の方に案内していただき、本堂へ。この時は私一人だけの申し込みだったせいか、いつも後ろから拝見していた内陣の空気が余計にはっきりと感じられました。

ご存じのとおり、豊川様のご祈祷は軽快な太鼓に合わせて進み、僧侶さんはグループでお経をあげます。太鼓が打ち鳴らされ誦経が始まると、私の感覚も鋭敏になったのか、僧侶さんたちの頭上に無数のご眷属の姿が見えました。

まるで魚の群れが水中を旋回するときのように、白狐たちは太鼓にあわせ、時計回りにぐるぐると飛び回っています。

しかし、もっと驚いたのはその直後のことで、ご祈祷が始まってまもなく、私のすぐ左側に観音様らしき方が突如あらわれたのです。

観音様らしきその陰は、全身が金色で、天井に着きそうなほど背が高く、とても足の長い方でした。肘が当たりそうなほど近くから、こちらの頭をのぞき込んでいるのが、目を瞑っていても分かるのが不思議でした。

ダキニ天さまにお参りしているに、なぜ観音様がお見えなのだろうと思ったら、その後に観音経(上手く聞き取れなかったのですが、念彼観音力と出て来たので)があげられたので、その関係かもしれません。

以上は霊験譚と少し異なる話ですけれども、お教やご祈祷が仏様に通じる瞬間を目撃したようで、なかなか興奮した体験でした。

 

ご祈祷で出会えるパワフルな仏様

なお、普段からお座敷に上がることのできる豊川様ですが、ご祈祷を申し込みますと、内陣(一般の参拝者との仕切りの内側)までお邪魔して、いつもより近くで御本尊のダキニ天さまにお参りすることが出来ます。

それから、参拝者から見て左側に摩利支天さま、右側には愛染明王さまの尊像が祀られており、ご祈祷後に拝礼する機会をいただいたことも貴重な経験でした。

一般参拝者の拝観できるお寺ですと、これらの仏様は秘仏になっていて直接拝めないことも多いと思うのですが、豊川様では摩利支天さま、愛染明王さまのお姿を直接拝見できます。

仏様のために区切られた空間で、拝みこまれた尊像に対面すると、あらためて仏様のパワーのようなもの目の当たりにすることが出来ました。私自身は、尊像からほんわりと熱が出ているように感じましたよ。

 

神様・仏様とつながるヒント

ここで取り上げたのは、豊川稲荷さまでの私自身の経験ですが、自分でも振り返ってみますと、以前より仏様とお稲荷さんが分かるようになった気がします。

以前からお寺に足を運ぶことは多かったものの、今ほど感じ取れなかった理由を考えてみますと、一番の理由は心の中に、その神仏を思い描く回数が少なかったからではないかと気づきました。

良いことがあったとき、災難を免れたとき、悩みが減ったとき。その度に何となく神様や仏様のことを思い出せるようになると、神仏との縁は格段に強くなるように思います。

 

神仏を念じるって何だろう?

例えば、先にも触れた観音経。こちらに出て来る「念彼観音力」とは、観音様を念じてそのお力を頼るとの意味があるとうかがいました。そうすることで、観音様のご守護を授かるというんですね。

そういわれると一生懸命お経をあげたり、何度も願掛けしたりすれば良いのかと思うのが人情ですけれども、念じるというのは「叶えてください」と思うことではないのかもしれません。少なくとも私自身は、最近の経験からそう考えるようになっています。

例えば家族同士で、良いことでも、悪いことでもニュースがあったら、母親や御主人などに聞いてもらおう!なんて思うことがありますよね。こんな時は、聞いてもらう相手に何かをしてもらうためではなくて、その人に聞いてもらいたい、そのこと自体が目的になっていると思います。

こんな風に、神様や仏様にお話に行こう!と自然に思うことが、神仏を念じること。そして、そんな機会が増えることで、自分自身が神仏の気配に敏感になることが、いつか神仏とつながることになるのかなあと実感しています。

 

お稲荷さんが本当に得意なこと

余談ですけれども、ダキニ天さま(仏教系のお稲荷さん)本当に健康面での御守護がお得意なそうです。某お寺さんが、ご祈祷のご利益として紹介されていました。

ダキニ天さまは病気を叩くのが上手そうである、とは過去記事にも書いたことがありますね。

私自身でも、豊川様のお力として一番よく実感しているのは健康で、ツアーに参加していただいた方の中にも、同様の感想を寄せてくださった方がおられました。

お稲荷さん=商売繁盛、金運の神様と考えられがちですが、本来のお稲荷さんは健康や安産も得意分野なのかもしれませんね。

 

最後に注意を

なお豊川様の奥の院に、お寺さんの名前をかたる怪しい人への注意が掲げられておりますが、もちろん当ブログとは一切関係ありません。本記事は確かに怪しいでしょうが、私なりの感性で、ありがたい経験を綴った次第です。

万が一、豊川稲荷さんの名前を出して除霊などを持ちかける人がいたら、お寺さんからは注意が出されていますので関わらない方が賢明かと存じます。公式の注意事項として、念のため紹介しておきます。

 

以上、豊川稲荷東京別院さまへのお礼参りに関する、私のちょっと不思議でありがたい実話を紹介致しました。

本日も最後までお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました!