霊媒体質を改善する方法
皆さま、こんばんは。今回は、霊媒体質(憑依体質)の方のために、霊から身を守る方法についてお話したく存じます。
▼目次
- 誰にでもある一時的な霊体験
- 大切なのは憑依前の対策
- 精神から始まる憑依現象
- 霊媒体質の基本的な対策
- 基本の対策も万能ではない
- ごく初期段階での憑依のとり方
- 霊媒体質を改善する方法
- 憑依は人格を支配する
- 憑依が始まりそうなときの対策
- 霊媒体質の予防にもなる運動
- 見えない世界の力を借りる
- 霊障に気を付ける期間
- 睡眠中に憑依されそうな時は
- 霊媒体質の改善に役立つアイテム
特に、初歩的な段階での憑依への対策について紹介して参りますよ。今回紹介するのは普通の人が自分でできる霊から身を守る方法ですので、自分も霊媒体質かもしれないという方、よろしくお付き合いくださいませ。
(初稿:2017年9月5日、最終更新:2019年4月30日)
誰にでもある一時的な霊体験
先日、友人と話をしていたときのこと。友人は怖い話が好きらしいのですが、怪談動画を視聴した後などに、不安感が強くなる、身体が重くなる、頭痛がする、などの経験をしたことがあるそう。
これも霊障の一種なのか、もし霊障ならばどんな対策をすれば良いのか、と質問を受けました。
友人は特別に霊を視る体質ではなく、怪談も暇つぶし程度で、ひどくのめり込んでいる訳でありません。それでも、軽度の霊媒体質ではあるようで、霊の多いところに行くと空気がヒンヤリするのは分かる、と言っておりました。
彼女のように、平均的な感受性とバランス感覚で接していても、時には霊に対する不安を感じるのか、と気付いたことがこの記事を書くきっかけとなりました。
大切なのは憑依前の対策
霊媒体質を改善する最大のポイントは、憑依される前の段階にあるというのが私の考えです。私自身も、一時的に敏感だった時期があるので、その時のことも振り返って考えた対策ですよ。
ちょうど風邪のように、症状が本格的になる前に手を打つことで、憑依についても深刻な被害を防げるということですね。
憑依前の段階で対策を行うとき、一番大切なポイントは、自分の心身のコンディションを見極めること。つまり、霊からの悪影響を早い段階で自覚することで、なし崩しに憑依へと引っ張り込まれないようにするのです。
そのためにできる一番簡単な方法は、自分の心の動きに敏感になることです。順番に説明して参りますよ。
精神から始まる憑依現象
霊媒体質というと、急に泣き出す、別人のような立ち居振る舞いを始める、などの強度の憑依を思い浮かべる方が多いようですが、実際のところ憑依はもっと単純な症状から始まります。
具体的には、理由もなく落ち込む、ネガティブな発想が止まらなくなる、些細なことで腹が立つ、などの症状ですね。
【参考記事】それは本当に霊障害?霊的不調のいろいろ
当事者としては、感情のコントロールができないだけだと感じる程度かもしれませんが、実はこのネガティブな感情の揺らぎこそ、良くないものが身近に居座りだしたときのサインなのです。
霊の影響を受け始めた当初は、居座っている霊の感情が断片的に伝わってくる程度から始まり、だんだんと食べ物の好みが変わるなど、感情以外にも生活態度などが変化していくうち、憑依が進行するといわれます。
通常であれば、少し運動する、出かけて気分転換をする、人と会って楽しく過ごすなど、その霊の存在が場違いになるような時間を過ごしていれば、あえて何かしなくても憑依は外れます。
ところが、引きこもりがちの生活をしていたり、職場が霊のたまり場にあったりすると、こうしたチャンスが得にくい。すると長期間に渡って憑依が続くことになり、時には人格が変わるほど重度まで進行してしまう場合もあるようです。
霊媒体質の基本的な対策
憑依現象に遭いやすいか否かは生まれつきの体質も大きいものの、普通の人であっても予防策を講じることはできます。憑依対策の定番は、塩や日本酒を入れたお風呂に入ること、厄除けのお守りを持つこと、お祓いを受けることなどでしょうか。
特に、塩のお風呂は霊への対策のみならず、邪気や穢れを浄化する方法にもなるため、繁華街や人混みが苦手な方にもお勧めしております。
そして、本当に体質的な要素が大きく、日常的に霊現象に悩まされる方の場合、とにかく暇な時間を作らないことも大切です。霊に気をとられる=隙をみせることですから、少し忙しくしているのがとても良いのです。
そういわれても、何をしたらよいか迷ってしまう・・・という方は、写経を始めてみるのも良いかもしれません。体験コーナーを設けているお寺でも挑戦できますし、インターネットで専用の道具を購入することもできます。
お寺に納めれば、御朱印をいただくときの正式な作法にもなりますから、何から始めたらいいか分からない方にお勧めの方法です。弘法大師さまの時代から受け継がれる健康法を、ぜひこの機会に試してみてはいかがでしょうか。
この他にも、お祓いなどを生業としている霊能者の先生によれば、気持ちを強く持つことも大事なのだとか。気が強い人は、それだけで霊を寄せ付けないパワーを持てるといいますから、霊媒体質をどうにかしなくちゃ、などと悩み過ぎない方が良いのですね。
基本の対策も万能ではない
さて、以上が一般的な憑依の対策ですが、実はこれらの方法には欠点があります。まず、塩やお酒のお風呂は、効果が長続きしない難点があります。
気の強さについては、生まれつきの性格もあるため自己対処はしにくいうえ、そもそもどんな風に身構えたらよいか分からないという問題もありますね。短気な人にのんびり屋になれ、と命令しても難しいように、霊媒体質を改善したいからといって、思いのままに性格が変わるはずもないのです。
こういう方法は試しているけれど、目に見えた効果がない――そんな場合は、どうしたらよいのでしょうか。
ごく初期段階での憑依のとり方
ここから紹介するのは私流の憑依対策になりますから、自分にも合いそうだなと思った方のみ、実行していただきたく存じます。その方法とは、考え方を変えること。これだけです。
暗い考え方をしない、後ろ向きにならない。実はこれだけで、霊媒体質が根本にある日常的な憑依には振り回されなくなるんですよ。具体的には、次の姿勢を断固として守るようにします。
- 暗いことを考えそうになったら気分転換をして、ネガティブな思考に流されない。
- 霊の気配を感じたら、意地でも相手にしない。
- どうしても負の感情が湧くときは、歌でも念仏でも良いので声を出す。更に、歌詞や念仏に意識を集中させて、他のことを考えないようにする。
これらがなぜ、憑依や霊媒体質の対策になるのか説明して参りましょう。
霊媒体質を改善する方法
ごく簡単にいうと、憑依の初期段階で起きるネガティブな感情とは、声にならない霊の声を知らないうちに聞いてしまうから、わき起こって来るものなんです。だから、多少の無理をしてでも気持ちを切り替えてしまえば、憑依しようとする霊を無視できます。
気持ちだけでなく、考え方まで変えてしまえば、将来的にも霊のネガティブな囁きに納得させられることもなくなりますね。すると霊に同調することもなくなるので、結果的に憑依を受けることも減っていくわけです。
このような理由から、長い目で見たときの最も簡単な霊媒体質の改善方法は、考え方を変えることであると私は考えておりますよ。
憑依は人格を支配する
憑依の症状として人格の変化があげられるように、霊に憑依されるとは、人間性を支配されることでもあるのです。人間性を支配されることは、考え方を支配されるということですよね。
ですから、霊媒体質の改善には、頭に浮かんで来た考え、胸にわき起こる感情を無防備に受けいれないことが、非常に重要です。自分の感情や思考を意識することで、無自覚の憑依をはねのけていけば、深刻な状態になることはまずありません。
これがひいては、根本的な霊媒体質の改善にもなるわけですね。別の見方をすれば、あなたの受け入れた考え方は、そのままあなたの人間性になって、これが憑依の土台になるともいえます。
私自身も、暗い、不吉、まがまがしい、下品、強欲、賤しいなどと感じさせる情報に対しては、なるべく日ごろから距離を置くように気を付けています。
浮遊霊のような発想を自分の中に持たない努力は、霊媒体質の改善方法に何より役に立つように思われます。
憑依が始まりそうなときの対策
とはいえ、考え方を変えることだって、即座に実行するのは難しい場合もありますよね。
そういう時であっても、霊媒体質の強い方でしたら、憑依が心配になるときもあるでしょう。最初に紹介した私の友人のケースのように、まだ憑かれていないけれど、寝るのが怖い程度には霊を感じるときの対策を、続けて紹介いたします。
私のお勧めする方法は2つ、いずれも至って簡単です。
- 体を動かして気分転換をする
- 自分の守護霊に手伝ってもらう
これだけです。
(※人格的な憑依までいかない段階での対策です。)
霊媒体質の予防にもなる運動
一つ目の、体を動かすことについては、直観的に分かる方も多いかもしれませんね。歌ったり、走ったり、踊ったりなどしている最中は生命エネルギーが活性化されますし、今行っていることに意識が向かう点でも、霊の囁きを無視しやすい条件が揃うのですね。
更に、多少の汗をかく程度に体を動かすと、ストレスが発散されて気持ちが高揚しますから、霊にありがちなネガティブな思考にも同調しにくくなります。
意識的な動作を行うことは、霊に操られる状態から脱出するきっかけにもなりますから、体を動かしながら、というのがポイントですよ。
見えない世界の力を借りる方法
二つ目は、守護霊との結びつきを強くして、浮遊霊などの外部のものが入り込む余地を減らす方法です。
生きている人間に守護霊がつく理由のひとつは、よくない霊から過剰に干渉されないよう人間を守ること。これは守護霊が交替すると、守護を受ける人間のスピリチュアルな能力に絶大な変化があることからも分かりますよね。
ですから、守護霊が働ける状態にある平均的な人であれば、本当のところ、霊が見えなくて当たり前なんですね。
それでも、友人のように体質的に敏感な要素がある場合、何かの拍子(心霊動画の視聴、怪談の読み過ぎなど)で現実世界から霊の方へチューニングずれてしまう時があります。
こうなると日ごろは平気な人でも、霊がみえてしまう場合もあります。ちょうど気にならなかった時計の針の音が、気にし始めるとうるさくなるようなものですね。スイッチが入ることで、普段は無視できていた霊たちが、急に気になるようになってしまうんです。
実際、友人は不安感が起きてから数日間、夢の中で襲われるなどして苦痛だった、と語っていました。
こうした場合の対策としては、チューニングを正常な位置に戻すか、雑音が入らないようにフィルターを厚くするか、どちらかの手段をとればよいことになります。
対策①気分転換をする
霊を感じやすい方にずれてしまったチューニングを正常に戻すには、単純に霊のことを忘れ、いつもの自分の精神状態に戻すだけで構いません。
ちょっと散歩に出て見たり、誰かとおしゃべりしたり、気分転換することで、霊を気にしない普段の自分に戻せれば、これだけでも霊障の対策になります。
とはいえ、夜中に心霊番組など見てしまったときは、外出するわけにも行かず、気分転換が難しい時もあると思います。そういうケースでお勧めしたいのは、次の方法です。
対策②守護霊に手伝ってもらう
霊的なフィルター、つまり守りの壁を厚くする方法がこちらです。具体的には、守護霊との同調を高めることで、ネガティブなものに対する抵抗力を高めます。
私の場合、浮遊霊の憑依ではありませんが、体調が良くない時など、普段より見えないものに対する免疫力が落ちた時に、守護霊を頼るときがあります。
特に、霊媒体質の人間にとって、一番襲われやすいのは無防備になる睡眠中ですから、何か嫌な感じがする時などは、就寝前に守護霊に呼びかけておくのですね。心の中で話しかけるだけでも構いません。
見えないものに呼びかける時の作法としては、柏手(かしわで)を合図にするのが定番ですから、少しきちんと助けてほしいなという日は、柏手を打ってから守護霊へ呼びかけるのも良いと思います。柏手そのものにお清めの意味もありますから、ネガティブな空気も祓えて一石二鳥ですよ。
守護霊への呼びかけが成功すると、何となく体が脱力する、緊張感が溶けるなど、心身の安らぎを感じてきます。そのまま眠ることで、睡眠中の霊的な守護が多少なりとも強化されますので、翌朝の目覚めも良くなります。一時的な不安のあるときに、特に役に立つ対策かもしれませんね。
霊障に気を付ける期間
普段から霊を見ない人間であれば、敏感な状況が続くのは心の影響なので、数日程度だと思われます。チューニングさえ戻れば霊が干渉できない状態に戻りますから、応急処置として上記を試してみてはいかがでしょうか。
また、稀に守護霊が交替した直後や、神社の御眷属が来てくれた直後にも、自分の感度が変化してしまい、霊を感じ取りやすくなるときがあります。この場合も、3日くらいして馴染んでくれば、もとの感覚に近づいて行くはずです。
睡眠中に憑依されそうな時は
最後にもうひとつ、眠りについてしまってから、夜中に霊を感じた時について。私自身は、勢いで外してしまいます。
といっても、やり方は霊に念をぶつけるだけ。非常に単純な方法ですが、意外にこれだけで霊が消えることは多いです。
恐がりで、パニックになってしまう方には向かない方法かもしれませんが、こちらもお勧めの対策として付け足しておきますよ。
霊媒体質の改善に役立つアイテム
最後に、霊媒体質の改善の役に立ちそうな、市販のアイテムをくつか紹介させていただきます。完全に克服することは難しいかもしれませんが、特にコンディションの優れない時期などに、どれも自分を浄化するためのアイテムです。
1. お塩のコスメ:美容と心身のお清めに使える、伊勢発祥の塩コスメ。
2. 浄化用ルームスプレー:気になる空間をピンポイントで浄化するアイテム。
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3. お香:室内の全体的なお清めに。
塗香(ずこう)は、粉末の手に塗るお香で、仏教式のお清めアイテム。定番タイプはインド風のスパイシーな香り。
もちろん、一般的なお香をお持ちの方は、そちらを利用してもOKです。お好きな香りで、空間も心身もリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
以上、お役に立てば幸いです。
それでは本日も最後までお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました!