神様からみた縁結び&縁切りの仕組み
皆様、こんにちは。今日の記事も、公開するか少し迷っていたテーマを扱います。
ちょっと特別な内容で、先日、夢に出て来たお狐さんのメッセージから、縁切りと縁結びのメカニズムについてお話致しますよ。
まあ、私の夢が根拠の話なので間違っていると思っていただいて構いません。
人間関係に悩みがちな現代、縁結び、縁切り、怨敵退散(いじめ除け)などの祈願について考えたい方の参考となれば幸いです。
よろしくお付き合いくださいませ。
▼目次
- 神仏と人間関係に悩む現代人
- 神仏の目線で決まる祈りの成否
- 大黒天さまの霊験に関する実話
- 怨敵退散と復讐は別もの
- 人間関係のトラブルに強い神仏は?
- お稲荷さんが語る縁切りの構造
- 御眷属の色と役割の違い
- 神様が語る縁結びの仕組み
(初稿:2019年9月7日)
神仏と人間関係に悩む現代人
今回取り扱うのは、ちょっと生々しい話ですが、人間関係の悩みにまつわるご祈願のことです。
○○ハラスメントのニュースを連日のように目にする時代、神社仏閣にお参りするときに、いじめ退散を願う人は意外に多いのではないかと思います。
子供のいじめだけではなく、職場で辛い立場にある方もたくさんおられる今の世の中では、やむを得ないことなのかもしれません。
いじめる相手と離れたいとの願いは、厄除け、魔除けとは少し主旨が異なりますから、具体的な願掛けとして怨敵の調伏や退散を祈ろうという方もいるでしょう。
御祈願は綺麗な面だけではないから、実際、力の強い霊場には必ずこの手の願いも集まるといいます。
人間関係にまつわる悩みについて、神仏はどのように手助けをしてくださるのでしょうか。
今日は私の実体験とともに紹介して参りますよ。
神仏の目線で決まる祈りの成否
もし現在、辛い環境に置かれていて、そこから脱出したいと真剣に願うならば、どうしたら良いでしょうか。
もちろん第一は、現実的な対応を取ることでしょう。
そのうえで神仏のサポートをいただきたいと願うならば、願いの実現する方法に注文をつけないことが、とても大切なのではないかと、私は思います。
具体的にいえば、相手を攻撃したいと祈るのではなく、困難な状況から脱出すること、それ自体を目的にするのですね。
なぜなら神仏の差し伸べる助けは、人間の想像のうえを行くことがしばしばあるからです。
神仏が手助けしてもいいかな?と感じるようなゴールを設定して、後は自分の心を神仏から離さないこと。
お願いするというよりも、祈りによって神仏の力を自分の体に降ろすこと。そんな感覚を持つとよいのでは、というのが私の感想です。
こう感じるようになったのは、私自身に人間関係の不安が解消した、次のような経験があるからなのでございます。
大黒天さまの霊験に関する実話
怨敵退散といって良いのか分かりませんが、私自身も、苦手な人が居なくなるご利益をいただいた不思議な経験があります。
助けてくださったのは、大黒天様でした。
相手の方の名誉もございますので多くは語れませんけれども、直接の面識がない間柄の方から、仕事の内容が競合していたことで、軋轢を生むような行為を受けたんですね。
私にかぎらず、同業者と見るや見境なく威嚇する人だったようです。私を狙ったというよりも、普段からそういう振る舞いが癖になっていたのかもしれません。
何にせよ、寝耳に水にという状況でしたから、私の方では勝手に苦手意識を持ってしまいました。
見えない相手だからこそ、余計に不安が煽られる状態だったことも、悪影響になっていたのでしょう。
それが、ある日のこと。
その時も、よく参拝していた大黒天さまに手を合わせていたところ、お堂を出ようと振り返ったら、なんと嫌がらせをした当事者が背後に立っていました。
もちろん、実際に対面するのはこの時が初めてでした。
しかし、いざ本人を前にして見れば、全く触れ込みとは異なっている様子。
結果的に、深刻な危害を与えられることはないな、というのが分かっただけで、何事もなく済んだのです。
偶然の出会いによって、自分の感情は杞憂に過ぎない、敵などという相手はいないと、納得させられてしまったんですね。
この時、特に私から、縁切りの願掛けなどしていた訳ではありません。
それでも、仏さまからすれば私の心の不安などお見通しで、助け舟を出してくださったのだろう、と自分では考えています。
怨敵退散と復讐は別もの
私の場合、意識が変わる経験を大黒天さまがくださったこと、それ自体が怨敵退散のご利益だったのではないかと思います。
なぜなら、苦手を感じていた相手と直接対面しただけでしたが、それで怨敵と呼べる相手がいなくなってしまったからです。
思うに、神様や仏様が人間を助けてくださる時というのは、人間の創造を超える方法で実現することが、あるのかもしれません。
苦手な相手ではなく、恐怖心そのものを追い払ってしまうという、大黒天様の粋な計らいが感じられる経験でした。
人間関係のトラブルに強い神仏は?
私自身の経験は大黒天さまに関するものでしたが、人間関係のトラブルがあった時、一般的に頼りにされる仏様というのは、摩利支天さまや不動明王さまが多いようですね。
教科書的には、摩利支天さまは護身の霊験があるとされていそうですから、悩みのある方は、摩利支天さまの居られるお寺へお参りしてみてはいかがでしょうか。
なお、お不動様にいじめ除けを祈る場合も、基本姿勢は相手を退治することではない、というのが私の印象です。
というのも、良からぬものを浄化させるときのお不動さまは、まるで熱血教師が「お前、何をやっているんだ!」と、子供を叱るときそのまま。
退治するのではなくて、過ちを悟るように心に働きかける、本来はとても慈悲深い仏様である、という印象が非常に強くありますよ。
お稲荷さんが語る縁切りの構造
同様に、人間関係の悩みで登場する願掛けといえば、縁切りが挙げられます。
何かを授かるのではなく、手放すことを祈る人も、世の中には大勢いらっしゃるのですね。
私自身、縁切りの願掛けといえば、病魔退散くらいしか祈ったことがありませんので、今のところ紹介できる実体験がないのですが、代わりに先日、夢に出て来た不思議なエピソードを紹介いたしましょう。
ある明け方のことでした。
ふと気が付くと、白く輝く空間の中に、お稲荷さんのご眷属のお狐さんが一匹、座り込んでいました。
ベルベットのような毛皮は、ほんのりと紫色の艶を帯びた漆黒で、首にはネコのような鈴を付けていました。
仮に、黒さんと呼びましょう。黒さんは不意に口に何かを咥えたかと思うと、ピョーンと一足飛びに跳ねました。
跳んだ先には小川なのか、水の流れが見えましたが、黒さんは何かを咥えたまま、中へと潜っていってしまいました。
御眷属の色と役割の違い
目が覚めたところで、私自身、疑問が解けた気がしました。
黒いご眷属の役目は、捨て去るべきものを回収することなのだ、と自然に納得できたからです。
それまでは縁切りの霊験があるという場所に置かれていた、黒い狐像の意味が分からず、なぜここでは白狐じゃないのかな?と思っていました。
お稲荷さんにも役割分担があるのかもしれませんね。
夢に出て来た黒さんの話(というより、夢では会話抜きでも、何が言いたいのか分かるんですね)によれば、黒いご眷属たちの仕事とは、人間から祓い落したものを引き取って、水の神様にバトンタッチすることなのだそうです。
黒さんであても、ご眷属自身に祓い清めの力がある訳ではないらしく、彼ら自身はあくまでも運び屋である様子。
罪穢れの浄化を叶えるため、神様と人間の仲立ちをするのが、黒さんという存在のようでした。
この通りなら、縁切り祈願にお参りする場合、水の流れがある場所の方が、効果が早く出るかもしれませんね。
人間の贈り物を運んでくる白いご眷属と、不用品を引き取る黒いご眷属と。
きっと、見えない世界にもお役目の違いがあるのでしょう。
神様が語る縁結びの仕組み
なお、これは個人的な考えですけれども、黒さんのメッセージを逆に考えると、復縁は縁切りの霊場で祈願する方が良いのかもしれません。
一度、流れてしまったご縁を持ち帰ってもらうには、白さんよりも黒さんの方が適任な気がするからですね。
縁結びというけれど、初めから縁のないものと結ばれるか?といえば、やはり難しい気が致します。
神仏にお願いして出てくるご縁とは、究極的にはすべて、その人がもともと持っていたご縁ではないかと思うのです。
そういう意味では、縁結びはすべて、輪廻を超えた復縁なのかもしれません。
ただ、それを通りすがりにしてしまうか、我が手につかむか。それが運命の分かれ目になるのではないでしょうか。
考えてみれば、水の霊場・貴船神社も、縁結びの神様として有名になったきっかけは復縁成就なのです。
平安時代の歌人・和泉式部の復縁を、貴船大神が叶えてくださったことが、貴船=縁結びの神様として知られる直接の理由になっています。
貴船の場合は、御眷属の龍たちが運命の流れを泳いで行って、必要なものを持ってきてくれる、そんな印象があります。
言い換えるなら、水の神様には、祓い清めの力と同時に、通り過ぎそうになったご縁を手繰り寄せる力があるのではないか。
私が見た不思議な夢は、そんな見えない世界の理を告げているように思えました。
以上、人間関係のご縁に関する、よもやま話でございました。
念のため申しますと、私は御祈願や霊能を仕事にしていない、神社が好きなだけの人間です。
ここに書いたことは、変わった人の独り言だなあ、くらいの気持ちで受け止めていただければ嬉しいです。
それでは、本日も最後までお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました!