龍神様の本当の姿に関する話

皆さま、こんばんは。

今日は私の日常の小さな変化をもとに、神様、特に龍神様を自宅で祀ることについて、実体験を綴りたく存じます。

いつもながら神様の不思議な話が入るため、スピリチュアルな話題がお好きな方、あるいはもっと神様と仲良くなりたい!というお気持ちのある方。

よろしくお付き合いくださいませ。

▼目次

(初稿:2018年10月26日、最終更新:2019年6月25日)

 

龍神様を自宅に祀る時の注意

神様とお近づきになると申しますと、ふつうは神社にお参りを重ねて・・・と考えるのではないでしょうか。

私も会社員として暮らして参りましたので、今までは神社仏閣へのお参りだけで済ませておりましたが、このほど考えを変えまして、貴船神社の御神札をお祀りすることに決めました。

神様や仏様を自宅にお祀りする場合、前提として気を付けなければいけないことが幾つかあります。中でも龍神様は不浄を嫌うことから、個人での扱いは難しいとわれていると聞き、大好きな貴船神社であっても躊躇していました。

一般的な注意点としてはまず、きちんとできないのならお像は置かないこと。

そして、絶対に祀り捨てにしないこと。

仏像や龍神像を祀る場合、通常は寺社にお願いして、お像に御魂を入れるためのご祈祷を先に受けることになっています。この手順を踏んだお像は、もう仏様・神様が宿っている状態。

ですから、自宅に置く場合は、我が家を小さなお寺・神社にするつもりで臨まなければならず、祀る人間も在家ながら聖職者になったつもりで生活をただしていかねばならないといいます。

その代り、神仏との距離が近くなりますから、分かる人にはハッキリとしたご利益や霊験が示されるとも申します。

神様好きの私が今まで自宅へお招きしなかった理由も、ちゃんとご奉仕できないようではと、ずっと遠慮していたんですね。

 

一般家庭でも扱いやすいのは御札

考えを変えるきっかけになったのは、貴船神社の夏越の祓を受けて、御神札をいただいたことでした。せっかく頂いたお札を粗末にするのもしのびなかったので、きちんとお祀りすることにしました。

このブログに時々書いているように、私にとって貴船神社は特別なご縁を感じる場所ですので、お札が我が家に来たことも、やはりご縁なのかもしれないと思ったんですね。

早速、京都まで飛んでいきまして、貴船神社の通常の御守護神札も拝受し祀ること、早くも一年が過ぎました。至らないところもありながら、何とか無事にご奉仕を続けております。

自分でご奉仕するようになって感じるのは、尊像を祀ることを神様と同居することだとすれば、お札を祀ることは神様と直通電話を引くことに近いのかもしれ知れません。

常に生々しい存在感がある訳ではありませんが、手を合わせるたびに、貴船神社の空気が戻ってくるような清々しい気持ちになれるので、非常に楽しく日々のお勤めを続けています。

なお仏様の場合も、お札の方が扱いやすいことに変わりはないそうです。

聖天様など特にきちんと接しなければいけない仏様を自宅にお祀りしたい場合も、いきなりお像を置くのではなく、お札が勧められるそうですよ。

 

世間を取り巻く龍神様への誤解

貴船神社の龍神様が好きと申し上げると、怪訝な顔をされることがあります。

きっと、貴船=丑の刻参りのイメージがどうしても強いため、ネガティブな印象を持つ人が少なからずおられるのですね。

しかも、私が好きなのは奥宮です。

本殿はともかく、奥宮の龍神様は怖いとの噂も流れているようで、こうした発言によって、私自身のことを怪しい目で見ておられる方もおられるのかもしれない、とも自覚しています。

また龍神様の祀り方を調べていて知ったのですが、龍を動物霊と見なして、祀ること自体がよくないと考える方もおられるとのこと。これには驚きました。

貴船神社の名前を何度も出させていただいている崇敬者として、これを機にもう少し、貴船の龍神様についてお話してみようと思い立ちました。

もちろん、ここで語るのは学問的な話ではなく私的な実体験ですから、机上の話とは分けて考えてください。

一般的にいわれている龍神様の正体について知りたい方は、以下の記事にまとめておりますので、参考とされてください。

【過去記事】 龍神様って何だろう?学問と実体験からまとめ

 

龍神様の本当のお姿とは?

私の知る限りですと、貴船神社のご本殿と奥宮のいずれにおいても、龍神様は光の帯として姿を現されます。

私は霊的な経験をすることはあっても、いわゆる霊視型ではないので、目で見るのが人であれば、昔話のような鱗のある龍神様の姿として捉えられるのではないでしょうか。

個人的には貴船に存在するという霊泉の伝説は、私と同じ経験をした方が残した伝承なのかもしれないと思っています。

龍神様とその部下にあたる龍たちは、お天気が荒れる頃になると、ハイテンションになって雷のように瞬き、飛び回っていることもありましたが怒っているのではなく、それが龍の性質のようです。

龍は自然の存在なので、時々そうして野生の面を出すことで、羽を伸ばしているのかもしれません。これは猫が爪とぎをするのと、似ていますね。

 

同じ聖地に色々な龍が居る理由

また私は、貴船の土地自体が龍の巣穴だと思っています。なので、私が目撃した他にも、年齢・色・力の異なる色々な種類の龍が生息しているのではないでしょうか。

訪れる方によって龍の印象が異なるようですが、ひとつの理由は対応してくれる相手が、本当に違っているからなのかもしれません。

その時、その方が出会えた龍こそ、今の自分に相応しいのだと思うのですね。すると当然、人間側のアンテナがどの辺りに合っているのかが問題になってきます。

私の場合、小さいころから龍の夢をよく見ているので、それを合わせて考えて構わなければ、龍の姿を見たのは貴船が初めてではありません。

私の知る龍といえば、全身黄金か金色のたてがみを持つ白龍が多く、瑠璃(ラピスラズリ)の塊、円形の大地から飛び出して遥か空の彼方に飛んでいきます。

このため強いて言えば、天に属する白い龍神様だと波長が合いやすいのかもしれません。

 

龍神様にも種類がある?

学術的には、貴船のご本殿のタカオカミノカミは雨を司る天の龍、奥宮のクラオカミノカミは谷の水を司る地の神とされているそうですけれども、私にはどちらも光り輝く天の龍神様であると感じられますよ。

ただし、警戒心が薄いのは年齢的に若い現在のご本殿の龍神様かもしれません。ご本殿の方が、どなたでも接しやすいのではないかと思います。

一般的にクラオカミといわれる、地の水脈を司る龍蛇神といえば、私は貴船よりも吉野の脳天大龍王様などを思い出します。

この他、日本最古の神社と名高い大神神社についても、龍蛇の性質が強い神様と感じましたが、個人的な感覚では大神神社の神様は、龍よりも蛇の神様であると思っています。天候の御祈願よりは、土地に宿って自然の力を鎮めてくださる方なのではないでしょうか。

とはいえ日本の神様の本来の姿は、いずれも龍や蛇のごとくであるとの言い伝えもあることを考えますと、このように感じるのも当然のことなのかもしれませんね。

 

貴船に飛んできた青い蝶。見ると幸せになるというジンクスがあるので、写真を紹介させていただきました。

 

黒龍に関する噂を考える

なお貴船神社を初めとして、今まで神社に奉仕する龍の中に、真っ黒なものは見たことがありません。いぶし銀のような燻った色どまりです。

なので、黒龍という種類が存在するか否かは分かりませんが、少なくとも私とは波長が合わないのかなと思っています。

動物霊としての龍も知らないのですれど、もし祀ることで問題になるような存在がいるとすれば、それは龍という名前で呼ぶべきではないのかもしれませんね。

ある読者様に教えていただいた話ですと、龍の中には利用されてしまい、傀儡と化した存在もいると聞きました。このような例には心当たりがあるものの、それは神社に祀られている龍神様とは、見た目も気配も全く異なるものです。

お稲荷さんにもいえることですが、人間の欲で捻じ曲げられてしまったものと、本来の神霊は別物と考えるべきではないでしょうか。

あるいは人間の欲を滝のように浴びせられ、陰の気に見てた霊場に隠れる龍を見て、黒龍と認識した例もあるのかもしれません。しかし、そのようなネガティブなパワーを龍自体が発しているとは、誤解しないでいただきたいと思います。

 

龍神様は命の庇護者

一方で、龍神好きとして少し呟きたいこともあるのです。黒い龍はダメ、動物霊だから龍はダメ、という考え方を最初に知った時、私には疑問に思ったことがありました。

それは、なんの目的で龍を祀ろうとしているのか、という疑問です。私自身は、龍神様を祀るようになって感じる一番の楽しみは、好きな神様と一緒にいられることなんですね。

貴船神社という場所についていえば、何色の龍であっても、京都の水を守ってくれていることに変わりはありませんよね。

貴船がもたらす水の恩恵に感謝しているのだとすれば、神様がどのようなお姿であっても、素性が知れぬとしても、とにかくお礼は申しあげて構わないというのが私の考えです。

人間同士のお付き合いも一緒ですが、相手が白人でも黒人でも不良のような外見でも、何かしてもらったらお礼は申し上げるものですよね。

それと変わりないと思えば、私はやはり貴船にお参りしたい、この神様について行きたいと思うんですよ。

 

貴船神社と丑の刻参りの関係

捕捉しますと、貴船神社の霊験と丑の刻参りのイメージが結びつけられた直接の理由は、謡曲「金輪」によるものです。

この謡曲では、恨みをもった女性が貴船の神様の力を借りて鬼に変身し、憎い夫に復讐するというストーリーが展開するのです。

貴船神社の長い歴史の中で、この謡曲を模倣した人間が呪術を行ったことはあるかもしれませんが、実を言うと京都の場合、他にも多くの丑の刻参りの名所が存在していました。

文学的に語られることのなかった他の霊場は、時の流れの中で忘れられてしまい、多くは現代に伝わっていません。しかし、呪術が流行した時代には、霊験ありと囁かれたあらゆるところで丑の刻参りや、似たような儀式は行われていたのです。

今でも京都市内を丁寧に見て歩けば、それらしい場所をいくつも見ることができます。言い換えれば、貴船で丑の刻参りが結びついた理由は、それだけ古くより、この地が一流の聖地と見なされていたことの証拠でもあるのですね。

このような古の霊場は、どんな願い事でも叶うといわれれば、他者を傷つける目的にその力を使おうとする、人間の業の深さこそが偲ばれる地なのでございます。

 

龍神様と上手に付き合う方法

龍神様を崇敬する人間が、神様と上手にお付き合いするコツを考えてみますと、自主独立の精神を持つことが第一ではないかと思います。

龍神様は自然界の王者、覇者たる方です。

人間の指図を受ける方ではありませんし、崇敬しているからといって猫のように可愛がってくれることもありません。

まるで、別の龍に相対するかのように背を押し、自力で飛翔するよう促し、その勢いが瀑布のように留まることを知らない。

これに自立してついて行ける人間でないと、業などが顕著になるばかりで辛くなる可能性もありえると思います。

一方、龍神様の後押しによってもたらされるのは、法を悟る知恵、鋭い弁論、自由な環境、見果てぬ世界を知るチャンス、たどり着き得ぬ高級な人脈などが挙げられるかもしれません。

どのような龍神様とご縁をいただくかにより違いもあるかもしれませんが、特に天の龍に関してはこうしたサポートが得意であると感じます。

もちろん、神様はご利益を目当てにして付き合う相手ではありません。しかし龍神様が好きな方でしたら、神様が喜ぶというお供え物や自然霊との付き合い方も、知っていて良いように思います。

【過去記事】 龍神様と仲良くなる取って置きの方法

 

ご利益というほどでもない話

ご利益というほどではありませんが、龍神様のお札を祀るようになってから、ちょっと不思議なことがありました。

初めの頃、お供物を何するか悩んでいたところ、隣室の方から突然、梨をいただいたのです。

私が棲んでいる場所は独り暮らしの世帯が多く、こういうお付き合いは盛んではないため、驚きました。

せっかくなので、神様にも少しお供えしようかと思って調べたところ、長野の戸隠などで梨が龍神様の好物とされていることが分かり、更にビックリしてしまいました。

神様が自分の好物を教えてくれたのかな、と感じる不思議な体験でした。

 

自宅で龍神様を祀ってみたい方へ

最後に龍神様が好きで、自分でも是非お祀りしたいと考えている方へ、参考になりそうな書籍を紹介さしあげます。

こちらは私が愛読している密教の僧侶さんのご著書で、ご自身の経験から、龍神様や仏さまは観念的な存在に留まらず、実在するという立場で初心者にも分かりやすくお話してくださっています。

見えない世界のことは答え合わせが難しいので、私自身、自分がコミュニケーションをとっている相手が本当に神様なのかと悩んだ時期がずいぶんありました。

しかし、神仏のことが本職である方が、私の感じることとほとんど同じことを仰ってくださっていたことから、もう少し神様について語ってみようという勇気をいただけましたよ。

京都の貴船神社が心底好きな方には、こちらのような神社の写真集も。社務所で販売されているのと同じものです。直接お参りできない期間などに見返すと、拝礼時に神様を思い出しやすくなります。

 

以上、私なりの龍神様への思いを綴って見ました。

本日も最後までお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました!

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