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天空の聖地・高野山の巡礼日記

天空の聖地・高野山の巡礼日記

皆さま、こんばんは。

過去の写真を整理していたところ、高野山に参拝したにも関わらず、まだブログで取り上げていなかったことに気が付きました。

そんな訳で、本日は簡単に高野山の参拝案内を申し上げます。歴史、見どころから少し不思議な話など、よろしくお付き合いくださいませ。

▼目次

(初稿:2019年5月19日)

 

高野山金剛峰寺とは?

高野山金剛峰寺は、弘法大師空海が開いた真言宗の総本山。嵯峨天皇の庇護を受け、長らく都で活躍していた空海が、宗教家として最期を全うするべく晩年を過ごした地として有名ですね。

正確に言うと、金剛峰寺は100以上ある塔頭寺院を含め、この地にあるお寺のグループ全体に対する呼び名でした。高野山というのは、金剛峰寺の山号なので、お寺の名前ではありません。現在、金剛峰寺の名前で呼ばれているお寺は、もともとは青厳寺という名前で、後に改名されて現在の名称となったそうですよ。

貴族社会からの干渉を逃れるため、空海自身がわざわざ京都から離れた土地を選んだとまでいわれるように、山中にそびえる高野山は、独立した宗教都市のような風格に満ちています。

特に、弘法大師空海の御廟(お墓)とされている高野山奥の院は、今でも巡礼者が絶えないメッカのような存在であり、生きている宗教の光景を目の当たりにできます。

一方、寺院の関係者さまや高野山大学の方たちにとっては、日常生活を送る場でもあり、意外に色々な施設が整っていました。

宿坊、仏具店の他にも、受戒したご信徒さんらが営むカフェ、出家者向けの理髪店(剃髪をしてくださるらしいです)なども揃い、外界と距離を置きながらも安心して生活できる、意外に便利なところという印象でした。

 

高野山奥の院の見どころ

弘法大師空海のお墓として知られる高野山の奥の院ですが、信仰している方にとってはお墓ではなく、お大師様の入定の地と仰ることでしょう。

入定とは、永遠の瞑想に入ることを指しますので、弘法大師は今も生きており、この奥の院で瞑想による修行を続けているといわれているのですね。

よって現地での奥の院の扱いも、お墓というよりは、お大師様のお住まいと見なされているため、飲食や撮影も禁止とのことでした。

なお、奥の院の前にかかる橋では、今でも弘法大師空海が巡礼者を見送ってくださるとされ、これをご存じの方は、橋の袂でお辞儀をしてお大師様にご挨拶を返している姿も見かけられます。

出家者、在家を問わず参拝に訪れる方は多く、私が参拝した日も、お遍路さんの出で立ちで御廟に向け熱心に誦経しているご夫婦がおられました。

※奥の院は撮影禁止エリアのため、写真は金剛峯寺さま。

 

高野山奥の院の参道と墓所

高野山の奥の院までは、巨木に囲まれた長い参道を歩きます。この参道の両脇は、現在、広大な墓所となっていて、有名な歴史上の人物のお墓があることでも知られています。

高野山にお墓、または供養塔のある主な有名人の例を、下記に挙げておきましょう。

武士のお墓・供養塔

上杉謙信・景勝、武田信玄・勝頼、伊達政宗、織田信長、石田三成、豊臣家(秀長・淀殿など、秀吉は除く)など。

聖職者のお墓・供養塔

法然上人、親鸞上人など。

お墓なので、私はここでも撮影は自粛しました。詳しく知りたい方は、高野山金剛峰寺の寺務所などで販売しているガイドブックに、地図と解説がありますよ。

 

参拝前に知りたい高野山の七不思議

  1. 姿見の井戸:姿見の井戸をのぞいたとき、自分の姿が映っていない人は、余命3年以下であると言い伝えられている。
  2. 弥勒石:御廟橋の左の祠に納められた石。持ち上げると、罪の軽いものには軽く感じられるという。
  3. 汗かき地蔵:こちらのお地蔵様は、人々の身代わりになって苦しみを受けているため、いつも汗をかいている。
  4. 杖ヶ藪:弘法大師空海が竹の杖を地面にさしたところ、それが成長して竹やぶとなった。
  5. 覚ばん坂:この坂道で転ぶと、3年も生きられない。
  6. 玉川の魚:弘法大師空海が串焼きにされた魚を憐み、川に放してやったために、魚の体には串の跡である斑点が残っている。
  7. 高野にハブなし:弘法大師空海が封じてしまったため、高野山にはハブがいない。

 

高野山の観光情報など

所要時間

関西からであれば日帰りもできますが、それでも金剛峰寺と奥の院を見るだけで、半日以上はかかります。

ゆっくり見学したい場合や、少し離れた徳川家霊台なども訪れたいのであれば、宿坊に泊まるのが良さそうです。瞑想体験のできる恵光院さん、阿字観や写経のできる三宝院さん、温泉のある福智院さんなど、宿坊によって体験できることが異なるため、事前の調査をお忘れなく。

アクセス

高野山への公共交通機関でのアクセスは、大阪方面から行くのが便利です。大阪・難波から南海高野線乗り換え、橋本駅にて乗り継ぎ、極楽橋駅を目指します。(急行で2時間程度、特急利用なら1時間半程度。)

極楽橋からケーブルカーに乗り換えると、最寄り駅である高野山駅にアクセスできます。

 

お得な切符

高野山は色々な種類のお得チケットがあります。高野山1dayチケット、高野山・世界遺産きっぷ(山内バス2日間有効)など。各鉄道会社のHPが参考になります。

 

新しいケーブルカーのこと

2018年11月25日を最後に、高野山ケーブルカーが新しくなりました。3代目ケーブルカーは無事に役目を終えて、2019年からは4代目ケーブルカーが運行されています。私の訪れた日は、ちょうど3代目の運行の最終日と重なったことから、鉄道ファンのカメラ隊やテレビ局の取材が来ておりましたよ。

高野山のちょっとスピリチュアルな話

ここから、高野山での少し不思議な体験をお話しますので、スピリチュアルな話がお好きな方のみお付き合いくださいませ。

私が不思議な体験をしたのは、壇上伽藍という金剛峰寺の原点となったエリアでした。壇上伽藍には御影堂という場所があり、弘法大師空海が御存命中にお住まいに使っていた建物が、この付近にあったのではないかとの説があるそうです。

私は、この辺りに特別な土地のエネルギーの道筋、いわゆる龍脈が通っていると感じました。龍脈とは、簡単にいえば自然エネルギーの集まったパワースポットですね。

京都の東寺にも、普段は公開されていない部分に、弘法大師様が生活していたとみられるお部屋があるのですが、そちらでも同じ経験をしたことがあります。

偶然か否かは分かりませんが、様々な伝説を残すお大師様ですから、パワースポットを感じとる不思議な能力をお持ちだったのでしょうか。あるいは、お大師様ほどの方であれば、住んでいる場所までもパワースポットに変えてしまったのかもしれませんね。

 

高野山をもっと知りたい方へ

最後に、高野山についてもっと知りたい方のため、お勧めの書籍を紹介させていただきます。

1. 写真が美しい!と好評なフルカラーの高野山ガイド。

2. 高野山の数ある宿坊を網羅した完全ガイドのほか、可能な体験なども収録した一冊。

3. 高野山の御朱印に的を絞ったガイドブック。

 

その他

高野山真言宗のご守護をいただきたい方へ。金剛峰寺ではありませんが、高野山真言宗に属する大阪の寺院のご祈祷による「融通さん」というお守りを、以下に紹介いたします。

webから注文できる、お好きな写真やメッセージをプリントしたオリジナルデザインのお守りで、プレゼントにはもちろん、ペットの長寿などを祈る縁起物として人気だそうですよ。


リンク:オリジナルお守りWEB作成サービス【新・おまもり 融通“ゆうずう”さん】

以上、高野山の金剛峰寺と奥の院について紹介致しました。本日も最後までお付き合いいただいた皆さま、ありがとうございまいした!