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【美保神社】出雲えびす総本宮の参拝お役立ち情報

【美保神社】出雲えびす総本宮の参拝お役立ち情報

皆様、こんばんは。本日は出雲の神様シリーズから、美保関のえびす総本社・美保神社様を取り上げたく存じます。

ご由緒、神様のプロフィール、アクセス情報から神話まで、これから参拝したい!という方のためのお役立ち情報を記載しました。

最後に、パワースポットとしての少しスピリチュアルな話もしています。よろしくお付き合いくださいませ。

▼目次

(初稿:2020年2月1日)

えびす総本宮・美保神社とは?

「出雲」といえば、出雲大社や松江城など、島根県でも西の地域を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし古代の出雲は、実はもっと大きなクニでした。

美保神社が位置するのも、鳥取県との境界線に近い美保関(みほのせき)という地域。ここも出雲のクニに入っていたエリアです。

美保関は、関西から関東へ、船で移動していた時代、交通の中心地であったといいます。

出雲神話の舞台としても重要な場所で、例えば日本神話によると、海から渡って来た少彦名命を大国主命が出迎えた場所ともいわれていおりますね。

【豆知識】美保神社・お参りの仕方

美保神社のお参りの仕方は、2拝2拍手1拝です。

他の出雲系神社と作法が異なるため、ご注意を。柏手の回数は2回でよいと神社の方に教えていただいたのですが、残念ながら理由は確認しておりません。

美保神社へのアクセス

以下、2018年の情報を基準にまとめます。

美保関へは、車の利用がおすすめです。公共の交通機関は本数が少ないので、時間に気を付けねばなりません。

バスを利用する場合は、松江駅から乗車するor境港駅から乗車する2つのルートがあります。個人的には、バス乗車時間の短くなる境港駅ルートがおすすめ。

どちらのルートでも一度、乗り継ぎが必要です。

【参考1】松江駅・境港駅から美保神社バス一覧
【参考2】島根県庁による主要観光地への時刻表まとめ

境港駅からバス利用

境港駅バスロータリーにて宇井渡船場ゆき乗車(10分程度)→宇井渡船場バス停下車→宇井渡船場にて美保関コミュニティバス乗り換え(15分程度)→美保神社入口バス停下車、徒歩5分程度。

コミュニティバスは現金精算のみですので、必ず100円玉の用意を。金額は、たしか200円&200円で400円程度でした。

松江駅からバス利用

松江駅バスロータリーにて乗車(40分程度)→美保関バスターミナル下車→隣の万原バスターミナルに移動、美保関コミュニティバス乗り換え(30分程度)→美保神社入口バス停下車、徒歩5分程度。

こちらの交通費は950円程度。

タクシー利用の場合

境港駅~美保関入口まで20分、3500円程度。

えびすライナーを利用する

7~11月の指定期間のみ運行する直通バス。米子空港または境港駅から乗車可能。

境港駅は別名「鬼太郎駅」。駅の近くにのびる水木しげるロードは妖怪のパラダイス!

美保神社の神様・えびす様とは?

美保神社で主役となる神様は、三穂津姫命(みほつひめのみこと)、事代主命のおふたり。事代主命は、えびす様の別名でも知られます。えびす様がどんな神様かについては以前、兵庫県西宮えびす神社の記事でも、紹介さしあげましたね。

【過去記事】兵庫県・西宮えびす神社の紹介記事

美保神社も、西宮えびす神社と同じく、えびす総本宮といわれています。

とはいえ、同じ「えびす様」であっても、美保神社と西宮えびす神社の神様が、ぴったり同じではありません。一般的には、血筋が異なる神様と考えられています。

簡単にいえば、西宮えびす神社の神様は、イザナギとイザナミのお子様なのですね。

一方、美保神社の事代主命は、大国主命の子孫とされています。通り名が一緒でも、家系的には別の神様ということなのでしょう。

美穂神社とえびす様の神話

なお、美保関のえびす様については、色々と面白い伝説が残っています。

一つ目は、日本ではじめて釣りをした、といわれていること。このことから、美保神社は大漁祈願の神様としても崇敬されました。

二つ目は、大のニワトリ嫌いといわれていること。

これは事代主命(えびす様)が、女性のもとに通ったときに、ニワトリが間違えて夜明け前に鳴いたせいで、夜の海へ発つはめになったからといいます。

慌てて海に出たところ、えびす様はワニ(未解明。サメのことらしい)に襲われてしまい、脚が不自由になってしまったのです。それ以来、えびす様は鶏嫌いになったといわれます。神様が嫌がるからと、氏子さんたちは鶏肉を食べない風習まであったといいます。

神様がニワトリを嫌うとのお話は、美保関だけでなく揖夜神社(いやじんじゃ)の先代宮司さまからもうかがいました。

出雲でも限られた地域に残る伝承なのかもしれません。ほんの数十年前まで、神話が生きていたことに驚きを感じますね。

【過去記事】出雲で一番不思議な聖地・揖夜神社

美保神社の三穂津姫命とは?

もうひとり、美保関に祀られているのは三穂津姫命(みほつひめのみこと)という神様。他ではあまり聞かないお名前かもしれません。

この方は、高皇産霊神(たかみむすびのかみ)の娘で、大国主命の奥様だったといわれている女神さまですね。

ご夫婦は最初、一緒に暮らしていましたが、後から別居するようになったといい、そこから三穂津姫さまはお一人で美保関へお引越しになったといいます。

このことから、姫の名前「三穂」にちなみ、地名が美保関となったとのでは?との説もあるとか。

更に美保津姫さまは、地上へ降臨されたとき高天原の稲穂を持っておられたとの言い伝えがあります。

これにちなみ美保神社の周辺の農家さんたちの間では、「御種」という、お祓いした種籾(お米)を受ける習慣もあるそうですよ。

美保神社と青柴垣神事

美保神社さまのお祭りで有名なのは、毎年4月7日に行われる青柴垣神事(あをふしがきしんじ)。起源は日本神話にあるそうです。

ある日、お父様である大国主命から「国譲りを承諾するべきか?」と相談された事代主さま。「応じるべきです」とお答えをしたことが決め手になって、国譲りの決断がされました。

その後、事代主さまご自身は、青い柴垣をめぐらせた舟に乗ってお隠れになった(=舟で自害した)と伝わります。

神話に基づき、青柴垣神事を行うのは、4隅に旗をたてた舟の上。青柴垣神事の目的は、事代主命の神霊(=魂)をあらたにすること、とされています。

神様も生まれ変わるとの、古代信仰を伝えるお祭りなのでしょう。

スピリチュアルな視点でみる美保神社

最後にスピリチュアルな視点から、パワースポットとしての美保神社さまはどんな場所か?私なりに紹介したく存じます。

当たり前すぎる結論ですが、私は美保神社を港の神様だと思いました。海ではなくて、というのがポイントです。

つまり、時に荒ぶる海龍のような自然の神様とは違う印象なんです。港や大型船のように、来るものを静かに受け止め、留まるための神様、あるいは人間を和ませる神様と感じました。人や物が集まって憩うための場所、といっても良いかもしれません。

美保関は、出雲にある他の主要な観光地からは離れています。このためなのか出雲大社のような定番スポットと比べると、ずっと静けさに満ちていました。

にも関わらず、誰もいなくてもご本殿には賑わう雰囲気があるんですね。

美保神社では、「神様は鳴り物が好き」と考えられて来たそうで、音楽や踊りを奉納することが盛んであったといいます。これがパワースポットとしての性質に影響しているのかもしれません。

旅の休みに、神社に集まってワイワイ和む。それが美保神社の役割だったなら、仲間と一緒に参拝するべき場所なのかもしれませんね。

まとめれば、えびす様は海そのものの化身ではない。自然界の神霊というよりも、自然に向き合う人間の営みを守護してくださる神様なのだな、と感じました。

妖怪がお好きな方へ

余談ですが、美保神社の経由地として紹介しました境港は、妖怪まんが家・水木しげる先生の出身地としても有名ですね。

ゲゲゲの鬼太郎をはじめとする、ダークでもどこかユーモラスな妖怪の世界。その原点は、山陰で育った幼少期である、と作者自身も考えていたようです。

ちなみに、もうひとつの観光名所である松江市は、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が住んでいた土地。怪談奇談の好きな方に楽しいスポットが多い出雲です。

以上、出雲のえびす総本宮・美保神社さまの参拝レポートでした。

本日も最後までお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました!

タグ: 出雲