三井寺に学ぶ古代人のカルマ観

 

皆さま、こんにちは。

今日は、私がこの3ヶ月の京都滞在中に訪れたうち、印象深かった場所とエピソードを紹介さしあげます。

京都でなくなってしまうのですが、以前にも少し記事に取り上げた三井寺。

 

 

こちらは権力者のスケールの大きさにおいて、他に類をみない場所でしたので、私にとっては鮮烈な印象が残っています。

三井寺の本堂の前には、写真のとおり灯籠がありました。

この灯籠には説明が添えられていて、なんと天智天皇が自分の中指を切り落としてこの下に埋めた、といわれているそうです。

この説明によれば、天智天皇(中大兄皇子)は乙子の変で蘇我を殺めた罪悪感に、大変苦しまれたようです。

蘇我氏討伐が自分のカルマになると自覚していたために、償いとして指を切断した、といわれているそうですよ。

現代人とはかけ離れた思考かもしれませんが、悪しき行いをしてはならないのだ、という天智天皇の断固とした正義感を感じさせるエピソードではあります。

 

 

京都の天智天皇ゆかりの地

 

天智天皇にゆかりの場所は、滋賀県に多いのですが、京都にもひとつ大切な縁の場所があります。

それは、お墓。つまりは古墳ですね。

天智天皇のお墓は、京都の山科に置かれています。

実は私、山科を散策した時に、天智天皇陵にもお参りしたんですよ。

その時に、わずかに右手がしびれた感じがするなあ、とは思ったんです。天皇陵を離れたら、すぐにしびれはなくなりました。

私自身の体調の問題だと思っていましたが、もしかしたら亡き人に同調したことで味わった感覚だったのかもしれません。

私の感じたものが正しければ、おそらく天智天皇が自ら切り落としたのは、右手の中指だったのではないか、と思います。

怖いもの知らずになった現代社会において、カルマというものの存在を突きつけられたような経験でした。

三井寺も山科の稜墓も、私には忘れられない思い出の場所です。

 

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