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龍神様と仲良くなる取って置きの方法

龍神様と仲良くなる取っておきの方法

皆様、こんばんは。

先日、龍神様に関する記事を投稿したところ、思いのほか好評でしたので、改めて第2弾をまとめてみました。

テーマは、誰にでもできる龍神様と仲良くなる方法です。

これは全部、私の考えに過ぎませんが、個人的にはこう考えていると龍神様とのお付き合いが快適になるな、という内容です。

龍神様が好きな方、これから龍神様とお近づきになりたい方、いずれの方にも役に立つ内容となれば嬉しく存じます。

 

▼目次

 

(初稿:2019年8月8日)

 

龍神の守護を授かった人物の代表格

龍神様と仲良くするコツを紹介する前に、龍神様に好かれた人の実例を見て参りましょう。私が筆頭に挙げたいのは、弘法大師空海です。

空海ほどの人物なら、あらゆる神仏のご加護あって当然、といわれればその通りなんですけれど。

私はお大師さまの生涯を見聞するたびに、これほど分かりやすく龍神さまの力をいただいていた方はいないだろうな、と感じます。

というのも、私は龍神さまのご加護には、次のような特徴があると思っているからですね。

  1. 法律、ルールの改変による後押しがすごい
  2. 天候の変動に縁がある
  3. 上質な人脈を引き寄せる
  4. 自分自身も法やルールを扱う力が伸びる(語学、仏法など)

以前の繰り返しになりますが、龍神さまの典型的な能力は、エネルギーの流れを司ること。

自然界においては、水の流れを支配する龍の力は、人間の世界に持ち込まれると法を支配する能力としても働きます。

人間界で龍が操りやすいものの具体例をあげると、法律、規則、ルールの改変、天候、タイミングなどになる、というのが私の印象なのです。

なお、これは一般的にいわれる龍神様のご利益とは違います。普通はどんなご利益があるといわれるのか、知りたい方は以下の記事も参考にされてください。

【関連記事】龍神様って何だろう?学問と実体験からまとめ

 

弘法大師の人生に見る龍神の力

例えば弘法大師さまの場合、留学から帰った当初は国家の規則を破った罪に問われてしまいましたね。

謹慎処分を言い渡された空海は、その後2年半もの間、社会の表舞台に立つことを許されませんでした。

この期間は相当な精神的苦渋を味わったに違いありません。運命が変わったのは、日本の政治の変革がきっかけでした。

空海に謹慎処分を言い渡した先帝・平城天皇を廃し、弟の嵯峨天皇が皇位に着いたことで、空海の身柄も開放されるにいたったのです。

この時の皇位継承は、実質的な先帝へのクーデターでしたから、本来よりもずっと早い時期に御代替わりが成立しました。つまり、時代が動いたのです。

私は、この奇跡的な幸運こそ、龍神様の守護の一番わかりやすい具体例だと感じています。

空海といえば、日本の宗教界でも随一の偉人です。国の発展を左右する一大事において、龍神様からもそれだけ多くのお力添えがあったのではないでしょうか。

なお天候の具体例については、空海が残した雨乞いの霊験譚であることは、言うまでもございません。

 

龍神様が授ける能力

なお、説法や語学の能力についても、私は龍の得意分野であると思っております。第一の理由は、語学も法(=文法)の支配を受ける学問だからです。

それから、龍たち本来のコミュニケーション方法とも関係していることでしょう。

なぜなら龍との意思疎通のとき、使用するのは人間の言語というよりも、もっと抽象的な心での会話、つまりテレパシーのような方法に見えるからです。

私は、龍に五感(?)があるとすれば、それはモグラやミミズに近い気がします。見る・聴くよりも、感じる・嗅ぐといった方法で物事を把握しているのではないかと思います。

だから彼らと丁寧に話そうと思ったら、彼らの気持ちを把握して、人間の言語に置き換える翻訳力がなくてはなりません。

このため龍とのやりとりが増えると、本来なら言葉にならないような微妙な意識を、人間に伝わる言語に、受け取り手は変換する作業が求められるのです。

本来であれば異なるはずの言語を、自分の言葉にして話す能力。

人間と龍の仲立ちをする人間は、考え方の一部を神様に影響されるのですから、言語変換も上手になるのでしょう。

龍神様に後押しをいただくと、法(仏教への理解)、言語(文法を操る能力)、俯瞰する力(天からの視点)などが発揮されるため、結果として弁論に強くなります。

あるいはもっと簡単に、言葉を話さない生き物との付き合いから、そうした存在を代弁する・理解するための能力として、抽象的なものを解釈する能力がつくと考えてもよいかもしれません。

いずれにせよ、弘法大師さまが得意としたことの多くは、龍神さま的な能力であるというのが私の印象です。

 

龍神様と仲良くなる時の注意点

 

一方で、龍神様と親しくなると人間としては不都合なことが出て来るときもあるようです。

具体的には、次のような性質が強くなるせいで、人間社会に「生きづらさ」を覚えることもあるようです。

龍神様と縁のある皆様には、少なからず身に覚えのあることかもしれません。

  1. マイペースになる
  2. 人間社会の欲について行けない
  3. 自他ともに厳しくなる
  4. 自然が乏しい環境で疲弊しやすい

簡単にいうと、浮世離れしてしまうんですね。というのも、龍神様は自然の生き物だから。

自然界に生きる野生の王者からすれば、人間社会の欲なんてよく分からないでしょうし、周囲に合わせるという発想もありません。泰然として、自分のあるべき土地を統べる。

こうした龍神様の気質が移って来ると、この世のことで右往左往すること自体に興味が無くなって来るかもしれません。

自分を守護してくれる神様の性質というのは、だんだん人間の性格に影響してくるのでしょう。

神様や仏様というのは、その人間を導くため声にならない声で、常にアドバイスをくださるものとしたら、性格が似て来るのも仕方ない気が致します。

 

誰でもできる龍神様と仲良くなるコツ

これは個人的な意見ですが、私は龍神様と仲良くなる一番のコツは、相手の縄張りを荒らさないことだと思います。

縄張りを荒らさないというのは、つまり、土地を汚す・散らかすことをしない、ということですね。

本当に正直に言えば、龍神様と仲良くなるために必要なことは、ご祈祷に熱心になることや、自分磨きに一生懸命になることではないと思うんです。

それよりも境内にゴミが落ちていたら、拾うこと(実はコレが一番おすすめ。特にレシートやビニル袋のような人工的なゴミ)。

あるいは、不必要は範囲まで地面を踏まないこと。

木や石などの自然物に無暗に触れないこと。

そのうえで人間性について言うなら、強欲にならず自主独立の精神を持つことではないか、と思います。

最近では廃れて来た考えですが、伝統的に神様の土地は禁足地などと呼ばれ、人間が触れてはならないものとされていました。

そこには土地全体が神様の身体だからという考えがベースにありますが、龍神様には特にこの理屈が当てはまるように思います。

自分が何かをしてもらうために行くのではなく、何かをしたい気持ちで行くと、結果的に命を豊かにしてくれる。

龍神様の宿る聖地は、そんな場所だと私は感じますよ。

【関連記事】 龍神様の本当の姿に関する話

 

龍神様と付き合うための心構え

龍神様と仲良くなりたいと思ったら、まず自分が相手を好きになる必要がある、というのが私の基本的な考えです。

龍神様を好きになる第一歩として、誰にでもできることがあるとすれば、それは水の恵みに感謝することでしょうか。

お気づきのように、この記事は特に京都の貴船神社を思い出しながら綴っております。貴船が怖いだけの土地と、誤解されて欲しくないからです。

でも、物見遊山のためだけの場所でもないとも思います。

私は京都をたずね、その伝統文化を見るにつけ、水の恩恵の偉大さを思い出すんですね。

お茶、染物、豆腐や京野菜などの食べ物も、水によって支えられていものが、実にいっぱいありますよね。

しかもこれが広まって、日本文化の礎になっているのですから、日本は水の恩恵のうえに成り立つ国なのかもしれません。

こういうことに気が付けば、台詞のように「神様、ありがとう」という必要は、もうありません。

自然にありがとうという心が湧き出るはずです。

経験上、神様は口に出した台詞より、心の声に敏感であると思います。

龍神さまにお参りをする時は、水のおかげでできる自分の好きなことを3つほど、事前に振り返ってみてはいかがでしょうか。

 

人間とは異なる龍の生き方

次に龍神様とお付き合いするとき、ちょうどよい距離感を見つけるためのヒントです。これは、私も難しいと感じています。

距離感と表現したとおり、龍神様と人間の間には、お互いの違いがぶつかり合わない程度、ライフスタイルの違いが邪魔にならない余白を残しておく方がいいのではないか、とは感じます。

きっと本来、龍たちからすれば人間の欲など、蟻の餌探しのようなものでしょう。

彼らにとって、自分たちの庭で生活している別の種族に、いちいち関わる必要はありません。

自分の家の中まで巣くって来ることが無ければ、ほとんどはどこ吹く風。

でも、龍が住める庭があることで、人間という蟻のような命にとっても、快適な環境が作られるのです。

一方、人間が蟻の巣では暮らせないように、龍と人間それぞれに暮らしやすい環境があるとも思っています。

龍には何より、広く自由な自然の世界が必要で、これは人間が踏み入るだけで磨耗することを、忘れてはいけないと思うのです。

蟻は家屋を食い荒らすことはできても、家屋を建築する能力はありません人間の悪口が言いたいのではありません。

自然の中で、人間は育まれる側の立場にあると言いたいのです。

人間のために龍がいるのではなく、龍がいてくれると人間も元気になれる、というのが私の考え方なのです。

龍神様とのお付き合いでは、人間も自分の立ち居地を思い出して、龍に畏敬の念を持つことが必要であると思います。

 

現代人と龍神様の新しい付き合い

このように龍神様=自然と考えると、現代人が龍神様と生きるためにできることは、自然保護とエコ活動なのかもしれない。そう、本気で思う時があります。

あるいは、その延長として動物愛護なども良さそうですね。

私は龍神様が好きだから、どうしても見方が偏ってしまうのですけれど、今、人間の役割は昔から変わってきているように思います。

私たちは科学のおかげで、自然環境を変えるのに十分なだけの力を持ちました。

だから、今の人が龍神様と仲良くなろうと思ったら、龍神様の居場所を守ることを真剣に考えることが、誰にでもできる神様への愛情表現になる気がするんです。

神様に祈ること、それで私もたくさん助けてもらったと思っていますから、祈りのパワー自体を否定するつもりはないんです。

願い事を奏上することは、人間が築いて来た神様とのお付き合いの基本ですよね。

でも、人間自身が持つ力の強さが変わったなら、今度はその力を神様や自然にとっても役立つように使いたい。そんな志も必要ではないかと感じるんです。

生かされているという自覚は、結局、神様に何かをお返ししたいという心に通じるのでしょう。だから昔は、貴重な食料を分けて、お供え物を感謝のサインにしました。

けれど、現代人の感謝としては、お供えくらいでは足りないのかもしれないと、思うときもあります。科学を習得した現代人だからできる、神様への奉仕の仕方があるかもしれません。

龍神様との仲良しになるコツは、自然への愛に立てば、いくらでも見えて来るように思います。

以上、誰にでもできそうな龍神様と仲良くなるコツでした。

当ブログをご覧の皆様から、京都の貴船神社に関するリクエストをよくいただくため、改めてまとめてみた内容ですよ。

本日も最後までお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました!

カテゴリー: 神様の話