神社検定 受検のお役立ち情報

本日は神社本庁の監修する、神社検定についての記事をお送りします。

受検するメリットとデメリット、受検対策のお役立ち情報などを簡単に紹介して参りますよ。

 

神社検定について

神社検定とは、公益財団法人日本文化興隆財団という組織が主催し、神社本庁みずからが監修を務める神道に関する文化検定試験のこと。

次回は、第8回目神社検定試験が平成31年に実施される見込みです。

参考:『神社検定の公式サイト』

 

(この記事の最終更新日時は平成30年8月1日)


神社検定のメリット

私の場合、神社検定を受検する最大のメリットは、日本の神社や神様に対する知識を整理できることだと思っています。

私が神社検定に興味を持ったきっかけは、ブログを始めたことでした。

情報を発信する立場になり、文章を書くことが収入につながる見込みが出て来た時に、自分の仕事の品質を客観的に評価する要素として、神社検定を持っていたら役に立つかもと考えたんですね。

それから、神社について現在の神社本庁が公式に見なしている見解を知りたい、という意味でも神社検定の勉強をすることにメリットがあるかも、と思いました。

ご存知の通り、日本の宗教の中でも神道は歴史が長いうえ、信仰の内容や方法にも地域差が存在します。

同じ神様を祀っているからといって、同様にお祭りやご祈祷が整備されているということはなく、各神社がスケジュールを決め、可能な予算なども検討しながら祭祀を行っているのが現状ではないでしょうか。

更にそれぞれの神社に実際に足を運んでみますと、現地に伝承されている神話が、古事記や日本書紀とは異なる内容を含んでいることも、珍しいことではありません。

日本の起源ともいわれる神話だからこそ、地域ごとに大きいなカラーの違いがある訳ですね。

神社検定を通して、日本の信仰のスタンダードな形式や、現代社会で一致した見解と考えられている知識を学ぶことは、寺社巡りブログを運営する私にとっては、メリットのように感じられました。

また自分から情報発信する機会のない方ですと、検定を受検することで参加できるイベントなどがあるようです。

公式サイトに掲載されていますので、参加型の特典がお好きな方には、これもメリットになるのではないでしょうか。

 


神社検定のデメリット

デメリットはいうまでもなく、お金と時間の投資が必要なことでしょうね。

受検する級によって必須テキストは異なってきますが、神社本庁の出版している公式テキストだけでも、すでに10冊以上も出ているので、各級を受検して行こうと思ったら、テキストの費用と勉強時間はかなりの負担になるはずです。

それと、これは個人的な意見になりますが、神社検定を取得したからといって、日本の神社や神道について、正しい知識を持っていると思い過ぎない方が良いのではないか、とも感じました。

メリットの方にも書いたとおり、各地の神社に実際に足を運んでみると、古事記や日本書紀で統一された内容とは異なる伝承が残っています。

特に出雲は、出雲国風土記に象徴される、独自の信仰と歴史を持つ地域。

神社本庁の監修する神社検定は、伊勢神宮と天照大神という大和朝廷側の信仰を代弁しているところがありますから、検定で学んだことだけが真実ではないかもしれません。

歴史はまだ解明されていないことを忘れず、現代人にとっての神社がどう考えられているのか、という理解のために活用する方が偏見を避けられるような気はします。

 


神社検定の対策・勉強法

神社検定には、神社本庁が監修する公式テキストが存在します。

神社検定が創始されてから年数が経ったことで、これらのテキストもシリーズ化され、現在ではかなりの数が発行されています。

以下、テキスト名の一覧と、何級で必要な資料かを末尾に書き添えました。

神社検定公式テキスト一覧

(※黄色は電子書籍で利用可能なもの。)

①神社のいろは …参級

②神話のおへそ 

③神社のいろは 続(つづき) …弐級

④遷宮のつぼ

⑤神社のいろは要語集 宗教編…壱級

⑥日本の祭り

⑦神社のいろは要語集 祭祀編

⑧万葉集と神様

⑨神話のおへそ『古語拾遺』編…壱級

⑩神話のおへそ『日本書紀』編…弐級

⑪神社のいろは特別編 伊勢神宮と遷宮の「かたち」…壱級

 

過去問集

第1回 神社検定問題と解説(参級のみ)

第2回 神社検定問題と解説(参級・弐級のみ)

第3回 神社検定問題と解説(参級・弐級・壱級)

第4回 神社検定問題と解説(参級・弐級・壱級)

第5回 神社検定問題と解説(参級・弐級・壱級)

第6回 神社検定問題と解説(参級・弐級・壱級)

 

その他の参考資料

季刊誌『皇室』…壱、弐級

※こちらは最近のバックナンバーを参照するため、神社検定の公式サイトでご確認ください。

 


テキストをお得に手に入れよう

神社検定の公式テキストは、アマゾンの電子書籍も利用が可能です。

公式テキストを全て集めると、費用や置き場所のことも考えなくてはいけませんが、電子書籍ですと持ち運びや保管のことを考えなくて良いのがメリットですよね。

これなら、外出先でも隙間時間を活用して、受検対策ができるのではないでしょうか。

電子書籍を利用する場合、専門の端末を購入するか、スマホやパソコンに専用のアプリ(無料)をダウンロードする必要はありますが、書籍自体の値段が安くなるんですよね。

一通り確認したところ、どのテキストも紙の本で購入するより300円ほど安くなっていました。

私の場合は既に端末を持っていたので、過去問集なども手に入れることを考えると、一冊300円の値引きはかなりお得だと感じ、電子版のテキストを利用することに決めました。


読み放題プランも活用しよう

もうひとつ、お得な情報を追記しておきます。

私が電子書籍をお勧めするもうひとつの理由は、アマゾンのkindle unlimitedという読み放題プランを利用すると、無料で入手できるテキストがいくつかあるからです。

もちろんkindle unlimitedに登録せず、必要なテキストを一冊だけで購入することも可能です。

その場合の電子書籍の価格も、紙の本よりは安くなっていたので、参考に記載しておきますね。

 

読み放題で利用できるテキスト

以下、読み放題で提供されているテキストの一覧です。

取り消し線を引いたタイトルについては、電子版自体が存在しないか、電子化されているが読み放題では利用できないものです。

神社検定公式テキスト

①神社のいろは…参級

②神話のおへそ

③神社のいろは 続(つづき)…弐級

④遷宮のつぼ

⑤神社のいろは要語集 宗教編 電子版なし

⑥日本の祭り 電子版なし

⑦神社のいろは要語集 祭祀編 電子版なし

⑧万葉集と神様 電子版なし

⑨神話のおへそ『古語拾遺』編…壱級

⑩神話のおへそ『日本書紀』編 電子版なし

⑪神社のいろは特別編 伊勢神宮と遷宮の「かたち」 電子版なし

 

過去問集

  • 第1回 神社検定問題と解説(参級のみ)
  • 第2回 神社検定問題と解説(参級・弐級のみ)
  • 第3回 神社検定問題と解説(参級・弐級・壱級)
  • 第4回 神社検定問題と解説(参級・弐級・壱級)
  • 第5回 神社検定問題と解説(参級・弐級・壱級)
  • 第6回 神社検定問題と解説(参級・弐級・壱級)

 

その他の参考資料

  • 季刊誌『皇室』電子版…壱、弐級

 

現時点で読み放題に提供されているテキストを確認すると、壱級、弐級、参級のいずれを受検する場合でも、必須とされているテキストが一冊は無料でダウンロードできるようになっていました。

これからテキストを購入予定の方は、こうしたサービスを利用することも検討してみてはいかがでしょうか。

最後に注意点をあげるとすれば、最新の第6回目の神社検定試験の過去問など、最新のタイトルについては電子化されていないようなので、紙の本の他に選択肢がないということでしょうか。

 

以上、神社検定について参考になりましたら幸いです。

最後までお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました!

 

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