下鴨神社 糺の森に鎮座する縁結びの神様

本日もお越しいただいた皆様、ありがとうございます。

今回は、縁結びの神社として大変な人気を博しております、京都の下鴨神社を紹介したく存じます。

下鴨神社を当ブログで取り上げるのは初めてですので、神社の概要、アクセス、見どころのような基本的な内容からお話しして参りますね。

よろしくお付き合いくださいませ。

 

▼目次

 

(最終更新:2018年8月10日)


下鴨神社(賀茂御祖神社)とは?

下鴨神社の正式な名称は、賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)。

京都市の総鎮守の神様なのだそうですよ。

京都には、名前に賀茂と付く神社は2つあり、もうひとつは京都市の北区に鎮座する上賀茂神社です。

下鴨神社、上賀茂神社はともに賀茂社と呼ばれた時期もあるようで、桓武天皇により平安京が造営される以前から存在したといわれますから、京都でも随一の歴史を誇る神社です。

観光コースとしては下鴨神社の方が、人気が高いようですね。

交通の便でまさるせいでしょうか。

葵祭りの舞台としても、下鴨の方が目立っているせいもあるかもしれません。

地元民の噂ですと、下鴨神社の神さまは嫉妬深い方なので、必ず最後にお参りすべし、と言われることもあるそうです。

 


下鴨神社へのアクセス

経路1:市バス4または205系統 下鴨神社前バス停/糺の森バス停

<バス停についての注意>

京都駅~下鴨神社前が最寄ですが、これだと駐車場側からの参拝になります。

下鴨神社をゆっくり見学したい場合、河合神社等も一緒に巡れる、糺ノ森バス停で下車し、河合神社や途中に並ぶ摂社末社にお参りしながらご本殿に向かうのがお勧め。

経路2:JR京都駅~JR東福寺駅・乗り換え→京阪東福寺駅~出町柳駅にて徒歩10分

鴨川デルタ地帯も見学したい場合、出町柳駅から徒歩で行くと、途中に通ることができます。

 

下鴨神社から上賀茂神社へのアクセス

経路:市バス4系統乗車、上賀茂神社前にて下車

※上賀茂神社前は終点なので、順番を逆にして上賀茂神社に参拝後、市バス4系統で下鴨神社前/糺の森に行くことも可能です。



下鴨神社の神様と神様のご家族

ガイドブックの案内などを拝見すると、上賀茂神社と下鴨神社の2社だけをセットとして紹介しているのが普通ですが、実は桂の方に鎮座する松尾大社も、これら賀茂社とつながりのある神社では、といわれることがあります。

具体的にいうと、これらの神社の祭神は、ご家族だという説があるんですよ。

  • 上賀茂神社: 賀茂別雷大神 (かもわけいかづちのおおかみ) =息子さん
  • 下鴨神社: 玉依姫命 (たまよりひめのみこと)= お母さん
  • 松尾大社: 大山咋神(おおやまぐいのかみ)= お父さん※

(※学術的に証明されいている訳ではないそうです。)

 

もしこれから参拝する予定のある方がおられましたら、ぜひ松尾さんを含めた3か所へのお参りをお勧めしたいと思います。

神社の建物のつくりが、3社でとてもよく似ているのが分かりますよ。

最近、日本の家庭ではお母さんとお子さんの存在感が大きく、お父さんの影が薄くなっていますが、神様のご家庭でも状況は同じなのでしょうか、と私は要らぬ心配をしております。

賀茂社を創建した賀茂氏と、松尾大社を創建した秦氏は縁が深いといわれることを考えると、これらの神社はもともと対をなすような存在であったか、セットで扱われるご神域だったのかもしれませんね。

実際、秦氏が創建した他の神社を見ると、蚕の社の三本鳥居伏見稲荷大社の三つの峰など、3という数字にこだわりのあるところが多いんですよ。

もし本当に賀茂社と松尾大社がセットで祀られるべき場所であるなら、3社を平等にお祀りする方がパワースポットとしての力が強くなるのかなあ、などと考えさせられました。

 


下鴨神社の縁結びパワースポット

下鴨神社は国宝に指定されている本殿以外にも、見どころがいくつかあります。

そのうち糺の森の奥に鎮座する、相生社(あいおいしゃ)は京都でも最強の縁結びパワースポットとして非常に人気を集める神社。

また、相生社に祀られている連理の榊(れんりのさかき)というご神木も、縁結びのご利益があるといわれ女性に大人気の見どころとなっています。

私が訪れた時も、国内外から訪れた女性陣が、社の鈴ひもを引いて良縁祈願をしていました。

この相生社には、周囲を巡りながら参拝する独特の作法があり、良く見るとお社の横に案内書きが出ています。

真剣に縁結びを祈願したい!という方は、是非とも正式な手順でお参りをしてみてはいかがでしょうか。

 


下鴨神社と四季のイベント

以下、有名なものをピックアップしました。

5月中旬:

葵祭および御蔭神事、御阿礼神事。平安時代から続く伝統的なお祭り。斎王代という輿にのったお姫様が登場することで有名な由緒正しき神事。

7月末:

御手洗(みたらし)祭り、別名は足浸け神事。御手洗川の中に入り、厄落としを体験できる。一般参加自由、ロウソクの奉納代300円が必要。膝まで水に入るので、裾の短い服だと便利。

御手洗神事の様子(2018年7月)

 


下鴨神社のちょっとスピリチュアルな話

見物人が多くいたため、見えないものを感じるのは難しかったのですが、私が下鴨神社に参拝した時、すこ~しだけ不思議なことがありました。

いわゆる芳香現象を体験したんですよ。

糺の森の参道を歩いていた時のこと、あたりには花も咲いておらず、間近にすれ違う人もいなかったのですが、ふんわりと花の香りがするのです。

それが1種類ではなく、最初は橘の花のような香りで、しばらく進むと粉白粉のような柔らかい甘さのある香りになり、また清涼感のある菊のような香りがする、といった具合に、参道に添って様々なよい香りが漂っていました。

たまたま、先に訪れていた二条城の夜の拝観の際に、香りの演出としてお香をたいていたので、こちらでもそうした演出を行っているのかもしれない。

そう思って、参道の脇をのぞいてみましたが、茂みがあるだけで何もありません。

それどころか、この日は古本まつりの日だったので、漂ってくるのは書籍の臭いばかり、花とは似ても似つかない匂いです。

以前、東京の増上寺を訪ねた時にも、同じように本堂の前で菊のような香りを嗅いだことがあるので、おそらく糺の森の中、参道の途中に神様に近い何かが立っていたのだと思います。

古本まつりに訪れたお客さんたちを見守るために、神様のお使いが出てきていらしたのか。

なんとも不思議な下鴨神社の参拝の思い出でした。

 

本日もお付き合いいただいた皆さま、ありがとうございました!

 

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