松尾大社 秦氏の創建したお酒と山吹の古社

皆さま、こんばんは。

更新が遅い時間になってしまい恐縮です。本日は、京都の松尾大社という秦氏ゆかりの古社を紹介させていただきますね。

よろしくお付き合いくださいませ。

▼目次


(最終更新:2020年3月9日)

 

松尾大社アクセス

公共の交通機関でアクセスする場合、電車またはバスを利用する方法があります。

電車によるアクセス

最寄り:阪急嵐山線の松尾大社駅

駅から出たとき、すぐ目に飛び込んでくる大鳥居を目印にしましょう。駅~正面入り口まで、徒歩で約2分ほど。

 

バスによるアクセス

最寄り:松尾大社前バス停

松尾橋方面へバスで向かう場合、京都駅前ではなく、四条烏丸バス停からの乗車が便利です。四条烏丸バス停には、地下鉄または阪急の四条駅から徒歩で行くことができます。

四条烏丸バス停にて京都バス28系統乗車、松尾大社前バス停下車すぐ。

(※あるいは手前の松尾橋バス停までのバスを利用することも可能。松尾橋バス停からでも10分弱ほど。)

ただし、バスは本数が少ない・早い時間で終わってしまう・週末にルートが変わるなど、注意しなければいけないポイントが多いため、個人的には早くて分かりやすい電車利用がお勧めです。

 

松尾大社の見どころ

桂川にかかる松尾橋を越えた先、さっそく大きな楼門が姿を現す京都有数の古社が、松尾大社です。お酒の神様ですから、境内のあちこちに酒造りを象徴するものが並んでいます。

巨大なとっくり、タヌキの像、お酒の博物館など、お酒の神様らしいポイントを探しながら歩くのも楽しいです。

そのほか松尾大社の見どころとして有名なのは、曲水の庭から始まる庭園。造園の巨匠・重森三玲(しげもりみれい)の作品だそうです。

仏像や日本美術がお好きな方には、宝物などが展示されている神像館も外せない見どころのひとつ。庭園、神像館はいずれも有料拝観コースです。入場料は大人500円でした(2017年)。

共通チケットで、境内のすべての有料スペース(本殿周囲の庭園3種類、蓬莱の庭、神像館)の全部を見学できることから、個人的には、京都の寺社の中でもかなり割安な設定という印象でした。

特に、本殿周辺エリアの拝観コース内では、ご神体である松尾山の拝遥所と、いくつかの末社が入っているので、こちらも神社好きは必見と思われました。

 

松尾大社のイチオシ!神像館

この拝観コースのうち、神像館というのは小規模な展示室になっており、国内でも希少な神道の神さまの像を拝見することができます。

夫婦神なのか男女の姿に彫られているのですが、極めて古い時代の作品といわれているとのこと。

モデルは大山咋神(おおやまぐいのかみ)、中津島姫命(なかつしまひめのみこと。または、市杵島姫命=いちきしまひめのみこと。)ともいわれますが、断定されている訳でもないらしく、まだまだ謎の残る文化遺産となっていました。

実物を見ると分かるのですが、着物の合わせ目が日本のルールとは異なり左右が逆になっていることから、渡来系の氏族が作成したものではないか?とも言われているのだとか。

歴史的にも貴重な作品とのことで、日本美術に興味のある方には、特におすすめしたい見どころです。

 

松尾山の拝遥所のこと

神社のスピリチュアルな面に興味のある方が、こぞってパワースポットとして挙げる場所が、ご神体もかねるという松尾山。曲水の庭という庭園を抜けた先に、松尾大社のご神体とされている磐座の拝遥所があるのです。

実際の磐座は山の上にあるため、ここからではハッキリとパワーを感じることはできなかったのですが、松尾大社がどういう神社なのかを感じられる場所という意味で、私にはこちらも楽しい見どころでした。

なお、この拝遥所の脇には、ちょとしたご神事を試せる場所があります。

いわゆる「かわらけ投げ」なんですけれども、松尾大社の場合かわらけを割るのではなく、遠方に並べられた樽の中に、かわらけを見事投げ入れることができるかを試すことが作法になっています。

かわらけが樽に入れば、その願い事は叶うよ、というお示しになるそう。(私は運動神経が悪いため断念;)

ボール投げなど自身のある方であれば、神さまのGOサインをいただき放題になる、お勧め(?)の拝観ポイントです。

 

松尾大社の摂社末社

拝遥所を引き返し、更に拝観コースを進むと「霊亀の滝」という補足も長い滝が姿を現します。

ご神体である山から落ちてくる、涼しげな滝の脇には、天狗の顔に例えられる不思議なかたちの岩もありました。この岩自体も、もともと神様と一緒に祀る対象とされていたのかもしれません。

天狗岩、霊亀の滝は、参拝コースの通るところに専用のお社があり、一か所ずつ参拝することもできます。

この有料エリアまで参拝することができれば、松尾大社境内にある末社はすべてお参りできますので、お参り第一!という方はこちらへも、足を延ばしてみてくださいね。

快晴の日の松尾橋より

 

ランチとお勧めの季節

このほか、時間に余裕がるようであれば、松尾大社の敷地内にあるお酒の資料館や、茶店の団ぷ鈴(だんぷりん)さんに立ち寄るのもお勧めです。

この茶店も、松尾大社と同様、良心的なお値段で味がいいんですよ。

お酒の資料館はさっと見学するだけなので、バス待ちの時間つぶしなどにも丁度良いと思います。

さらに、敷地の外まで足を延ばす時間があれば、松尾大社の末社とされている月読神社にも、足を運んでみてはいかがでしょうか。

また、松尾大社はヤマブキの花でも有名です。

これからお参りを検討されている場合、4月中旬~5月上旬の、お花のシーズンに訪れるのがお勧めです。

お土産のお勧め

松尾大社の境内には、お漬物などのお土産を販売するコーナーもあります。

こちらでお勧めなのは、天女のあまざけという甘酒。美容家の佐伯チズさん推奨の一品です。

せっかくお酒の神様に参拝したのだから、ということで私も購入してみたのですが、甘酒ってこんなに美味しいんだ~、と素直に感心してしまいました。

お砂糖を加えていない品物ですが、こっくりした甘味があり、発行させたお米がそのまま米あめに転化したのかも?というくらい、しっかりしたお味があります。

製造は滋賀県の北島酒造株式会社さん。

滋賀県(近江)のお米をだけを使用した上質なお酒が売りの会社さんのようです。

あまりの美味しさに、東京に戻ってからも「天女のあまざけ」を探しているのですが、残念なことにオンラインでは見つけられておりません。

 

 

本日も最後までお付き合いいただいた皆さま、ありがとうございました!

コメントを残す