『心霊づきあい』加門七海のレビュー

皆さま、こんばんは。

今回は、怪談作家・加門七海先生の「心霊づきあい」という本の感想を書きたいと思います。

霊感を持つ方、見えないものを受け入れて生きている人たちへ、怪談作家の加門七海先生がインタビューした記録を、一冊にまとめたものです。

 

▼目次

(初稿:2017年6月27日、最終更新:2019年1月21日)


霊感体質を集めたインタビュー集

怪談作家の手がけた本というと、ホラー要素があるのかと身構えてしまいますが、登場する方々は全員、見えない世界をごく普通に語っておられるので、怖いとは感じませんでした。

インタビューを受けた方たちの肩書は、作家、芸能人、レポーターなど。

みなさん結構みてるんだなあ、というのが正直な印象でした。

加門先生ご本人も、実話怪談を得意とされていますが、本書の内容から見ても体質的によく見る人、というのはおられる様子。

自分もよく見てしまう方であれば、読了後、霊を見るのはそれほど変なことじゃないよ、という安心感が得られるかもしれません。

 


神様とつながる闘士のことば

この中で、もっとも印象的だったのがグレートサスケ氏へのインタビューでした。

ご本人に霊感が見える、というわけではないのですけれど、お告げみたいなものを受け取って、それがきっかけでプロレスラーを目指したんだそうです。

なぜ、グレートサスケさんなのかというと、私の場合この方のインタビューを読むほど思い出す神社があるからです。

それが、茨城県の由緒正しき神社、鹿島神宮。

 

グレートサスケさんのインタビューから感じる雰囲気と、神社で感じた空気がすごく似ている感じがするんですね。

詳しくは、鹿島神宮の訪問日記を書きたいと思いますが。

 

神さまって、以外にスポーツマンが好きなんですよね。特に、性格が素直なひと。

オリンピックの選手なんて、何かの後押しがなければ絶対になれないですよね。

それに、練習の過程で心身が鍛えられていきますから。

神さまとつながろうと思ったら、ただ技能が高いというだけじゃなく、性格もとても大事だと思われますけれども。

神さまから良いエネルギーをいただきたいと思ったら、自分のことも気を付けてみなければいけないな、と思い出させてくれる素敵なインタビュー記事でした。

 


心霊あるある、が詰まった本

一冊読み終えて感じたのは、ゲストよりもインタビュアーを務めている加門先生ご本人の心霊体験が、いかに豊富かということ。

それも、かなりマニアックに色々な心霊スポットや聖地を訪問されたご経験をお持ちなので、話のネタが尽きないようで興味をそそられました。

座敷童で有名な某旅館に宿泊して、実際に座敷童を見た時の様子などお話しされていたのですが、なかなか他の方の口からは聞けないエピソードだと思います。

怖さを求めている人より、心霊に関する好奇心が強い人におすすめの一冊でした。

心霊あるあるが欲しい人にとっては、面白い本だと思いますよ。

 


加門七海先生の実話作品

心霊づきあいの他にも、加門七海先生は実話を題材にした作品を多く手掛けておられます。

以下、人気作品をいくつか挙げておきます。

1.

実在する霊能者の方々へのインタビュー集。テレビなどにも登場している木村藤子さん、ハマサイさんなどの著名人から、金峰山の修験僧、加門先生のご学友まで色々な方が登場。

2.

実録、加門先生が日常で目撃した怪しいモノ日記。夢半ばに目撃した生首、体の透けたわんこなど、不思議なエピソードが淡々と並んでいるのは、さすが。

3.

著者のエピソードで比較的有名な、三角屋敷の呪いの話が収録されています。

4.

過去の作品を漫画化した一冊。出雲大社式年遷宮の貴重なレポート(怪談含む)も有り。

 

以上、本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

 

 

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