大祓詞の秘密に関するマニアックな話

皆様、こんばんは。

初めに簡単にお知らせを申し上げます。現地を案内する寺社ツアーですが、8月に入ってから私の体調が思わしくないため、しばし控えております。

せめて家に居ながらできることを、との思いから文章だけは投稿を続けておりますので、もうしばしお時間をいただけますと幸いです。

さて、今回はいつになく、スピリチュアルな要素が強い記事になりますよ。

私が「神様のひとりごと」と呼んでいる、神社仏閣で受け取るチャネリングもどきについて、祝詞をテーマとした以下のようなお話です。

 

▼目次

☆以下はREQU記事

  • 神様が教える大祓詞の意味
  • 罪と穢れのもたらす禍の正体
  • まほろばを生み出す大祓詞
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(初稿:2019年8月22日)

 

大祓詞のマニアックな話をする前に

先日の伊勢神宮の125社の巡礼中も、色々な神様のひとりごとを聞いて来ました。その中に興味深い内容があったため、皆様に共有させていただきますよ。

テーマは、大祓詞(おおはらのことば)という祝詞の意味。重要なテーマなので、不安とプレッシャーを感じつつ書いています。

誰に対してもオープンにしてはダメ、といわれる内容に該当するため、一部だけ有料箇所を入れさせていただきましたが、祝詞に関する基本的な知識のことなどは、どなたにでも楽しんでいただけるよう公開しています。

現在、REQUさんの定める目安にそって運営しているものの、公開・非公開の割合や価格設定などご意見をいただければ検討するつもりでおります。何かあれば、レビューやメッセージ等でお声をかけくださいね。

なお、当記事の内容について、いつも通り審神者が付いておりません。その点はご承知おきくださいませ。

 

大祓詞って何だろう?

そもそも、大祓詞とは何でしょう?

神社好きの方には、6月末に各地で行われる「夏越の祓」などの神事の時に、神主さんが奏上する祝詞として、おなじみかもしれません。

古くは、宮中での祓い清めの儀式として、人を集めて大祓詞を読み聞かせることも行われていたといいます。

土地だけでなく、人間に対しても効果を発揮する、万能なお清めの作法と考えられていたのですね。

ところで、大祓詞が実は古事記よりも古くから存在していたかもしれないということは、あまり知られていないかもしれません。

現在、研究者の先生たちの間でほぼ一致しているのは、天武天皇の時代頃(7世紀)から、今のような大祓詞が使われ出したのではないか、ということです。

天武天皇の時代は、ちょうど古事記がまとめられることになったり、式年遷宮など今に残る伊勢神宮の制度の基礎ができたり、神道の大改革が行われた時代でもありました。

これまでも当ブログでは、様々な角度から伊勢神宮の正体に迫って来ましたが、今日はその中でも大祓詞について見て参りますよ。

 

門外不出の大祓詞の秘密

大祓詞には、いくつかの謎が残されています。

特に、いつの時代にも議論の的となって来たのは、天つ祝詞の太祝詞事(あまつのりとのふとのりとごと)ではないでしょうか。

現在の神社で使用される大祓詞の場合、途中で一拍、暗唱をお休みするところがありますよね。

その直前に、「天つ祝詞の太祝詞事を宣れ」との言葉があって、これ(天つ祝詞の太祝詞事)を奏上すれば、神様が人間の声に耳を傾けてくださる、というのです。

だから、この一拍のお休みの部分では、ふつうの人が知らない秘伝の祝詞が読み上げられるのだ、とする考えがあるんですね。

しかしながら、天つ祝詞の太祝詞事が何であったのかについては、専門家の間でも大いに意見が分かれているところで、残念ながら明確な答えはないようです。

ヒフミ祝詞、トホカミエミタメなどがあてがわれることが多いようですが、何も入れる必要はないとする考えもあって、いまだ結論は出ておりません。

 

知っていますか?大祓詞の原点

これまでの研究からは、大祓詞は異なる5つの文章をつなぎ合わせたのではないか、という説が有力になって来ているそうです。

最初から存在していたのが、今でも祓詞の本文になっている、「高天原に神留ます~」の部分。後半部分に登場する、「高山の末短山の末より佐久那太理に~」の部分は、最後に付けたされたと考えられているそうです。

というのも、天皇の呼び方、天津罪・国津罪の内容、お清めシステムの考え方などが、よく見るとばらばらになっているのです。

このため、別の時期あるいは別の祝詞から、部分ずつ抜き出した言葉を繋いだのではないか、と考えられるそうなんですね。

今回、私がブログに取り上げるのは、この中でも一番古いと考えられている、祓詞の本体にあたる箇所です。

学問的には、この部分については古事記より前から存在していた祝詞が使用されている可能性が高いそうです。

使い方についても、平安時代の頃からは人間に向けて奏上するようになったといいますが、それより前の時代には、神様に向かって奏上するためのものであったろう、と予想されているとのことでした。

 

大祓詞を詳しく知りたい方へ

祝詞は何となく知っているけれど、大祓詞の全文は読んだことがないという方や、少し上級者向けの知識が欲しい方には、次のような参考書籍もございますよ。

といっても、大祓の何を知りたいのかによって、実に色々な研究書が出ております。歴史なのか、現代語での解釈なのか、はたまた神仏への祈りの神秘なのか。

まずは、ご自分の興味のあることは何か、的を絞ってから入るのがお勧めですよ。

その1

神道のことを全くしらない方でも気軽に読める、大祓詞の入門書。

枚岡神社や春日大社の宮司さまを勤めておられた先生の著作で、祝詞の前文と神主さんの読み上げるCD付き。

その2

大祓詞が何を意味しているのか、内容を理解したいときに役立つ本。ただし、学者さんの著作ですので、学術書に慣れていない方には不向きかもしれません。

その3

こちらは、いわゆる古神道(近代になってから、他宗教の影響を排除した純粋な神道を復興しようという試みのもと生まれた流派)系の複数の祝詞を収録したCDブック。

神霊や風水などを信じており、行者さん的な世界を肯定できる方には好評な一冊です。神社本庁で標準的に用いる祝詞は異なるので、普通の大祓詞では物足りない方に。

以上、ここまでを一般向けの記事としたく存じます。

ここから先は私の個人的な語りになるため、興味のある方のみお付き合いくださいませ。

 

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(残り2000字弱、150円)

 

1件のコメント

  1. 新田さん、こんにちは。ご無沙汰してます、がみおです。しばらくぶりでしたが、素晴らしい活躍、すごいですね。私は、この間、神戸から、東京に転勤になり、神奈川の家も現在、貸しているため、仮住まいの家探し、仕事の内容も全く変わってしまいましたので、日々悪戦苦闘中です。また、時間があれば、ツアーにも、参加させていただければと思います。現在、都内西部に住んでおりますが、氷川神社が氏神になっておりますが、不思議に思うのが、何故、氷川神社は、関東の1部分しかないのか、出雲族が創建って聞いていますが、何故、ここの土地を選んだなのか?また、機会があれば、教えてください。神戸の氏神様が好きすぎて、お別れするのが辛かったのですが、10月の遷宮の際に、ちょうど関西出張が入りました。神様を移す時も、巡り合わせで拝見する事ができましたし、今回も神様から、呼ばれてるのうな気がしています。最後の日に今までの感謝を含めて、宮司さんに報恩感謝のご祈祷とお酒を奉納させていただきました。神棚では、毎日、朝晩、手をあわせていますが、今回の記事にあるように、改めて意志を込めて、手を合わせて、感謝していきたいと思いました。体調、良くないって、心配ですが、これからの活躍を期待していますし、面白い記事を楽しみにしています。

    がみお
    1. こんばんは!お久しぶりです。
      こちらもご覧下さっていたんですね。とても嬉しいです。

      西東京ということは、武蔵御岳神社に近い方になりますよね。
      早速、お犬様のご縁でしょうか。すばらしいですね。
      関東は以外に出雲系の神様が多いですよね。神田明神なんかも将門公だけではなくて、出雲系の神様ですし。
      新しいリクエストありがとうございます。宿題にしておきます(笑)

      新天地での生活はなかなか大変かもしれませんが、かげながら応援しております。
      がんばってくださいませ。

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