古代最高の祭祀場・伊勢神宮の謎

皆様、こんばんは。更新が遅れており恐縮です。

引き続き、伊勢の古代の姿から神社の謎に迫ってみたく存じます。いつもながら、私のチャネリングもどきから浅いリサーチをまとめたものですので、読み物程度に受け止めていただければ幸いですよ。

日本の神様が好きな皆様、よろしくお付き合いくださいませ。

▼目次

 

日本史上初の神様の宮殿?伊勢神宮

前回、昔の神様は臨時ゲストで、普段から神社に留まっているとは考えられていなかった。その在り方を変えたのが伊勢ではないか、というお話をしました。普通の神社と伊勢神宮は一線を画すことは、その姿を見れば明らかです。

伊勢神宮の特徴を見ますと、いうまでもなく目に留まるのは、神社としての規模の大きさですね。なぜ、伊勢ではこれほど巨大な神殿を整えたのでしょうか。

私としては、伊勢神宮という場所が、神様を君主とした国家をイメージして整えられたからではないか、と思っております。神の家ではなく、神の世界の皇居という考え方です。

なぜそう思うのか、理由を順番に説明して参りますよ。

 

伊勢に神宮ができるまで

伊勢神宮のご由緒として有名なのは、各地を転々とした後に、今の三重県伊勢市にたどり着いたという伝説ですね。

今から2千年ほど前、崇神天皇の時代に、国中に疫病や飢饉などの災害が発生したときに、これを鎮めるため八咫鏡(やたのかがみ)、草薙の剣(くさなぎのつるぎ)を皇居の外へ祀ることにしたといいます。

最終的に、これらの神器は倭姫命によって現在の内宮の地に遷されました。

伊勢神宮の場所が決まる前、過去に一時的に神様をお祀りしていた土地を元伊勢と呼び、奈良の檜原神社など、その多くは今でも神社として神聖視されています。

一方、倭姫様の時代の伊勢神宮では、今のように神社としての色々な制度が整っていなかったともいいます。

式年遷宮や斎宮などの有名な制度が整ったのは、その後、天武天皇と持統天皇の時代であったことも知られておりますね。

 

伊勢神宮と御皇室の関係

既にほぼ確定している話では、伊勢神宮がこのように特別な場所となりましたのは、壬申の乱に勝利した天武天皇のお取り計らいによるもの。

それ以前は日神、伊勢大神などと呼ばれていたようですが、天武天皇は伊勢の神様に「天照大神」の御神名を贈り、御皇室の祖神様であると宣言しました。

とてもえらい神様であると国中に宣言することで、戦勝祈願を叶えていただいた感謝の気持ちを表したのでしょう。この通りなら、天照大神は、天武天皇に天皇の玉座を授けた神様ということになります。

そのお礼ならば、ただ神社を創建するのでは足りない、神様の統治する国家を現実の国土に建設しようとお考えになったのかもしれません。

 

自給自足が原則の伊勢神宮

私が、伊勢を神様の統治する国家である、と考えるのには理由があります。他の神社と伊勢神宮の大きな違いのひとつに、伊勢では何もかもを自給自足で賄う伝統があるからです。

ご存じのように、伊勢には多くの別宮があって、米作り、塩作り、機織りまで、神宮のご神事に必要なもののほとんどを、内部で調達できるようになっています。

人間界からお供え物を出すのではなく、天照大神がご自身で統治する土地の中で、まるで実際の国家のように何事も収穫できるようにする。

そう考えると、伊勢にこれだけ規模の大きい自給自足のシステムが整えられていることが、納得できるように思いました。

こう考えると、伊勢神宮に人間の天皇が参拝して来なかった理由も説明がつきますね。国の中に、ふたつの太陽(あるいは二人の天皇)が並んでいるのは不自然だからです。

人間界の天皇によって干渉されない、神様の統治する常世の国。それを再現しようという壮大な試みが、伊勢神宮の原点だったのではないでしょうか。

 

あの世とこの世と伊勢神宮

以前、伊勢の外宮で手を合わせていた時のことです。

一種のチャネリングのようなものですが、台風の目のような、銀河のようなエネルギーの渦のヴィジョンが見えたことがありました。

これ自体に意味があるのかは分かりませんが、私は直観的に、ここは現実の世界に影響を波及させるための急所なのかもしれない、と感じたのです。

もしかすると、天武天皇や持統天皇は伊勢神宮を、実際の日本国のひな型であると考えておられたのかもしれません。つまり常世の国(=伊勢)で起きた現象は、現実の日本で起きることの象徴である、という考えです。

実際、呪術の世界では、人形や道具を使ってデモンストレーションした現象が、現実の世界でも起こるという発想がありますよね。

今でも、誰かに呪いをかけるといえば、藁人形に釘を打ち込むイメージが残っていますが、このように道具を使い、現実世界で起きて欲しいことを再現する行為は、呪術のごく基本的な方法です。

天武天皇の時代、呪術を科学の代わりにしていた当時の人間からすれば、こうした儀式を行って現実世界をコントロールしようという発想は、当たり前のものだったことでしょう。

伊勢神宮のご神域が日本の国土を象徴するなら、祀られている神様は天皇陛下に対応することになります。

だから、伊勢神宮で国土の繁栄を祈れば、現実世界でそれが叶う。天照大御神の栄光と繁栄を祈れば、天皇陛下の安泰と天下泰平が実現する。

そんな古代最高の祭祀場と見なされていたのが伊勢ではなかったか、と私は考えておりますよ。

 

皇室と伊勢神宮の謎に惹かれた方へ

皇室と伊勢神宮の秘められた謎について、深く調べてみたい!という方には、以下の書籍もお勧めです。

持統天皇―日本古代帝王の呪術

持統天皇―日本古代帝王の呪術

吉野 裕子
発売日: 1987/12/01
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こちらで取り上げるのは、伊勢神宮をはじめとした古代祭祀と、陰陽五行説に則りそのルールを整備したという、持統天皇のこと。

民俗学者が推理する古代の王座をめぐるミステリーは、研究者ではなくても楽しめます内容かと存じますよ。

 

以上、呪術に的を絞ったちょっとマニアックな伊勢神宮の考察でした。こんなことを考えている変わった人もいるのだな、というつもりでお許しくださいね。

本日も最後までお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました!

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